episode７ 戻って見せる。 ページ8
神崎加恋side
後から聞いた話によると、天狗の面の老人は、
”鱗滝左近次”
と名乗った。
その鱗滝さんは、先程出会った冨岡義勇に手紙をもらったという。
その文は以下の通りだ。
『略啓
鱗滝左近次殿
鬼殺の剣士になりたいという少年をそちらに向かわせました。
丸腰で私に挑んでくる度胸があります。
身内が鬼により惨殺され生き残った妹は鬼に変貌していますが
人間を襲わないと判断致しました。
さらに、少年と妹の他、少年と同じくらいの年の少女がおり
その少女は、今にない実力を発揮し、いずれ鬼殺隊においての”支え”になってくれるでしょう。
理由は、少女自身の”目”でした。
そのまっすぐな目には純情な心が移されています。
目の色についてもですが、一番最初の呼吸、日の呼吸の使い手の剣士と同じような目の色でした。
少年と妹及び少女、この三人はなにか違うのかもしれません。
もしかしたら
”突破”して
”受け継ぐ”ことができるかもしれません。
どうか育てていただきたい。
手前勝手な頼みとは承知しておりますが何卒ご容赦を。
御自愛専一にて精励くださいますようお願い申し上げます。
匆々 富岡義勇 』
そうかいてあったそうだ。
鱗滝さんはなぜか物凄く、とてつもなく足が速かった。
追いつくのにやっとだったが、無事に山小屋へたどり着けた。
炭治郎「こっ・・これで・・・・俺たちはっ・・・・・認めてもらえましたか・・？」
”認める”というのは以前に、
”今からお前たちが鬼殺の剣士としてふさわしいかどうかを試す”
と言ったからだ。
でも。
帰ってきたのはとんでもない一言。
鱗滝「試すのは今からだ。山に登る。」
加恋「っ・・・・！！」
(嘘でしょ・・・・・・・)
多分炭治郎も同じことを思ったであろう。
しばらく移動した後、
鱗滝「ここから山の麓(ﾌﾓﾄ)の家まで下りてくること。今度は夜明けまで待たない。
少女の方は西から南の方へ、少年の方は東から南の方へ行け。」
それだけ告げて去っていった。
(それだけ・・・・？)
そうか、と心の中でつぶやいた。
加恋「炭治郎。多分私たちがこの霧で迷うと思っているんだよ。」
炭治郎「でも簡単だ。俺は鼻が利くし加恋も耳がいいだろ？」
加恋「だね。じゃあ。生きて再開しようか」
言葉を交わし、それぞれ地を絶った。
(絶対戻って見せる。)
episode８ 戻・・・→←episode６ 新たなる出会い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - さくらもちさん» 更新ありがとうございます！今ふと思ったのですが、英語は文の最初を大文字にするのでは？「it was good to see you.」が『It was good to see you.』になると思います！故意的なものであればスミマセン！ (2019年11月17日 10時) (
レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» 有難うございます！！応援に答えられるよう精一杯頑張ります！ (2019年10月3日 16時) (レス) id: d4782954b2 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 新作ありがとうございます&おめでとうございます！頑張ってください！ (2019年10月2日 6時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらもち | 作成日時：2019年9月28日 13時
