検索窓
今日:7 hit、昨日:27 hit、合計:19,498 hit

憂国騎士団 ページ5

神経質な音と防犯システムのランプが点滅した。
ユリアンがモニターTVをつけると、白い頭巾をかぶり両目だけ出した集団がいた。

「憂国騎士団だ。」
「そんなサーカス団知らないな」

ユリアンの説明に二人は話をそらそうとした。二人には反戦、反国家的な言動に身に覚えがあった。

「奴らは何人いる?」

ユリアンはモニター画面の隅の数字を読み上げた。カーチャルは数に唖然とした。せいぜい三十程度と考えていた。
ヤンとユリアンが憂国騎士団の話を聞いている間にカーチャルは呟いた。

「あー面倒だな。」
「まさかお二人ともそんなことなさったんですか、准将」
ヤンがカーチャルのぶんまで答えた。ユリアンはかなり文句を言ったがカーチャルは平然とした顔で見ていた。
ユリアンはカーチャルが片手にレーザーナイフを握っているのを見て制した。
「いくら腹がたっても武器を使っちゃいけませんよ」
「・・・」
そのとき、特殊ガラスを割り、頭サイズの球体が飛び込んできた。
擲弾筒に小規模家屋破壊弾を撃ち込んできたのだ。
カーチャルはユリアンに被さり攻撃から守った。
「ユリアン、散水器のスイッチはどれだ」
「2のAの4です。応戦なさるんですか?」
「当然だな。ヤン、しつけてやれ。」

屋外からの声が悲鳴に変わった。
ヤンが独語をこぼすと、治安警察のサイレンが聴こえた。
なるほど、憂国騎士団は背後にトリューニヒトがいるらしい。
ヤンがやって来た警官に憂国騎士団について論破している間にカーチャルは、ユリアンの片付けの手伝いをした。

「ありゃ、ヤンは面倒な奴だな。」
「あなたには言われたくないと思いますよ。ヤン准将と考え方が似てます」
「頭は良くないがな。」

形だけの・・・→←軍人



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

花子(プロフ) - クルーゼルさん» こちらこそよろしくお願いします!気長に更新待ってますー! (2015年7月10日 13時) (レス) id: 67c88410cf (このIDを非表示/違反報告)
クルーゼル - 花子さん» 友達に一巻を貸してしまい更新が!!EDは決めてありますから、完結はさせます。これからもよろしくお願いします!! (2015年7月8日 17時) (レス) id: 123f7b7524 (このIDを非表示/違反報告)
花子(プロフ) - まさか占ツクで銀英伝小説を拝める日が来るとは…!! (2015年7月4日 18時) (レス) id: 50b1266a99 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クルーゼル | 作成日時:2015年5月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。