不快な心情 ページ17
女帝はなんとも言えない心情をかかえたまま、自宅に帰るしかなかった。
そこに現在は任務中なはずのシェーンコップから連絡が入る。大したことではないだろう。
出ない訳にはいかないが。
「元気にしているか。ヤンが心配しているが」
「冗談を聞く気分ではない。要件を簡潔的に述べよ」
「相変わらずか。仕方ないか。そっちで回収したやつを聞きたい。」
カーチャルは笑うしかない。
シェーンコップは恐らくプライバシーの話をしようとしているのだろう。
しかも、カーチャルがヤンに話したくない話を。
「自分の帝国時代のデータと武器だ。まぁ隠し部屋に隠していた訳だが、不安でしかなくてな。亡命しながら薔薇の騎士に入らず、こうしている。もし見つかった場合、ヤンにまで迷惑をかけてしまうからな。それにクーデターを鎮圧したとしてだ、ヤンがハイネセンに戻ったとき安全といえるか?」
「なるほどな。だが、実力のあるお前さんを処罰したら戦力激減だな。」
「そうかな。シェーンコップ、お前より俺の方が裏切りを疑われる立場に追いやられる。そうしたら戦力激減より裏切りを嫌がるだろうな。データが奪われる。」
カーチャルはそんな気は当然ない。
ただ、発想力に欠けた上層部が何を考えるか、カーチャルは予知できないため分からない。
仕方がないといえば仕方がない。
カーチャルはヤンの安全の次に自分の安全を考えた。
「まぁいいさ。無事に生きてろよ」
カーチャルは不快な気分を押し付けるようにTV電話を切った。
なぜこうも不快なのか、彼女はしばらく気づくこともない。
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花子(プロフ) - クルーゼルさん» こちらこそよろしくお願いします!気長に更新待ってますー! (2015年7月10日 13時) (レス) id: 67c88410cf (このIDを非表示/違反報告)
クルーゼル - 花子さん» 友達に一巻を貸してしまい更新が!!EDは決めてありますから、完結はさせます。これからもよろしくお願いします!! (2015年7月8日 17時) (レス) id: 123f7b7524 (このIDを非表示/違反報告)
花子(プロフ) - まさか占ツクで銀英伝小説を拝める日が来るとは…!! (2015年7月4日 18時) (レス) id: 50b1266a99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クルーゼル | 作成日時:2015年5月13日 21時