しがない画家(自称)とラッパー達とのお話。【ヒプマイ】 (ページ7)

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05 依頼の消化ページ7

翌日。今日は一日中家にいることにする予定。

昨日描いてたデッサンから下書き、色つけまで行こうと思うため。

そうと決まれば、アクリル絵の具付着防止の為のエプロンを付ける。その後、沢山の鉛筆を持ち、キャンバスの前に座る。

『…さて、何処から手をつけよう』

今回は、自然をテーマにしてくれ、という依頼があった。都会に自然要素は少ないと思うが。

取り敢えずタブレットを取り出しGoogle先生で『自然写真』と検索すると、バァっと出てきた。すごい

森とか川とか鳥とか…情報を集める。

頭の中で構図を決めて、キャンバスへサラサラと描きまくる。とても楽しいから時間を忘れる。

大まかに描き込み、下描きを終えると、絵の具に取り掛かる。

さてと、ここからが本番だね！

さまざまな種類の筆とボウルを棚から取り出し、水を入れていく。

光の当たり方とか考えていかなくちゃならないから大変。よし、無心でやろう。

…数時間後。

『…よし、出来た！』

うぉぉぉぉ完成したぞ！！！(うるさい)

我ながら良い出来だと思う、そしてふと時計を見る。

『あっちゃ、1時過ぎてたか…』

これは乾燥させて、エプロンを外す。腕が疲れた。
お昼ご飯、どうしようかな。

そうだ、あいつ呼ぼうか。

LINEを開き、とある友達に電話する。

『もしもし、梨花！お昼ご飯作ってくんない！？』

[なに、また絵に熱中してたの？仕方ないなぁ、作ってやるよ]

『ありがとうございます神様』←

[ふふん、あんたの為なら何だってやるよ～]

そう言って切る。よし、昼食作らなくて済む。

…料理作れるのに何故呼んでまで作らせるかって？

汚れ？温湯で洗えば落ちる。一言でいえば手が疲れた。

さっき、電話で話した人は、河合梨花といって、中学からの友人だったりする。何でもヘアスタイリストやってるんだとか。

…お、ピンポン音なったか。早いな。

そう思って下へ降りていった。