占いツクール
検索窓
今日:110 hit、昨日:354 hit、合計:103,416 hit

独白 ページ19

.






憶えてるよ 今でも



初めて キミに会った日のこと













ボクはもともと、ストリートチルドレンだった

この国の言葉で言えば、孤児



きっかけは“未曾有の”と言われた 大水害だった

何不自由なく、幸せに暮らしてたのに
家族も家も、みんなみんな水に流されて

いなくなっちゃった のに


ボクだけ生き残ったんだ

おかしな運命だね



その時、確かボクは十二歳とか
それくらいだった気がする





ボクの帰る場所なんて 当たり前だけど無くなって

仕方なく 路上で物乞いしながら生活してた



家族が居た頃はね
ダンス… 舞って言うんだよね、この国では

そう 舞を習ってた


少しでも生活の足しになったらな、と思って
路上で踊る生活を始めたら

ある日、立派な格好をした男の人たちが




“君の舞が気に入ったから、劇団員にならないか”



って

誘ってきてくれたんだ


嬉しかったよ

これでやっと、ボクにも居場所が出来るんだ

もっと、舞を頑張らなくちゃ
一生懸命働いたら きっと素敵な仲間に出会える


嬉々としてついていった
その男の人たちに




そして、船に乗せられて

周りを見渡したら ボクと同じくらいの年齢の少年達が沢山いて


ああ、そうか
彼らも劇団員として選ばれたんだ

なんて


ボクはまだ信じてた
踊り子になる夢を描いてた




辿り着いた先はね 国の名前も知らないようなところ

人々が言ってる言葉も全く分からないまま、順番に部屋に案内されて
ボクたちは横一列に並べられて


きっと劇場の支配人なんだろうなぁ

そんな男の人たちが ずらっと並んでて


ボクら一人一人を見定めては
なんだか、お金のことで競り合ってるようだった



ボクの番になるとね
五、六人くらい居た男の人が一斉に手を上げて

…なんか、金額がどんどん跳ね上がっていくのを
子供ながらにも感じてた



結局あとから聞いた話では
五百両でボクの体に値段が付いたみたい

そう、この頃になるとね
ボクもなんかおかしいなって、気付いてた



予想は当たってた




ボクが連れて行かれたのは 高い塀で区切られた地区の中にある


立派な、紅いお城だった







それを“ユウカク”と呼ぶのだと

そしてボクは ここで働くんだと

そのおじさんは言って

ボクに背を向けた









そして出会ったんだよ



キミに








憶えてるよ、今でも


そのときのこと




昨日のコトのようにね 憶えてるさ









.

_→←_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (146 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
993人がお気に入り
設定キーワード:NCT , K-POP
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ray - 一昨日この作品を見つけ一気読みしました。主人公の揺れる思いに胸が苦しくなります、、。これから主人公とテヨン(テンも?)がどうなってしまうのか続きが気になります。大変だとは思いますが頑張ってください!更新首を長くして待っています^^ (1月15日 18時) (レス) id: 3feffcfcf6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:如月 | 作成日時:2021年1月14日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。