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「やぁ…っ、！ぁ、あ……ん、っ…あっ！」
「んっ……、…」
「っ…ん、だめ、…ぇ、あ、あぁ…！」
「… …ここ、スキ？」
「あぁっ！あ、やっ…ん、ぁ…」
「ふふ、いきなよ」
…だめ、こんなの。
太腿が、腰が、大きく震える。
瞳を閉じて、わざとらしく 音を立てながら
そこから顔を埋めて離れようとしないテンくんの髪を、くしゃっと掴むと
…こんな時にだけ、優しく
私の手を包み込む。
胸が、きゅっと 締め付けられる。
背徳感、快感
せめぎ合う二つの絶頂に、身体が耐えきれない。
…彼はやっぱり、“違う”。
桃色の舌が、蕾に触れた瞬間
目の前が、頭の中が 真っ白になりかける。
すると、テンくんは起き上がって
私の首筋に吸い付いた。
朦朧とする意識、視界のなかで
彼が片手で 自分の帯を解いているのが見える。
ふと、彼が私を見つめた。
…一瞬、時が止まったように。
そして、微笑む。
…どうしてか、淀みのない 透明な瞳で。
「…สวย」
「っ…、え…？」
「…A、」
「…」
「ボク、キミが好きになった」
「…、んっ…」
「…気に入ったよ、あははっ」
私の腰を持ち上げる。
耳を喰む。
手を、優しく握る。
テンくんがどんな言葉を発したかなんて、束の間に忘れてしまう。きっと本人も、気にしてなんか いないだろう。
口にしなくても、分かってる。
私は、とうに それ を、欲しがっている。
テンくんは、それに応える。
理性が音を立てて はち切れた。
激しく肌がぶつかり合う音。
嬌声、彼から漏れる吐息。
求めてるもの、探してる場所は 同じ。
甘い毒が、全身に回ったようだ。
「んぁっ、あ、っ…あ、あっ！」
「っ、…… 、A、ヤバい…っ、」
「ひっ、あ… っ！あ、ぁ…っ、んっ」
「…っ、…… っ！」
蛇は、獲物を仕留めるとき
深く噛み付いて 毒を注ぎ込み、
きつく絡みついて 息の根を止める。
…ハチミツ味の毒に、蹂躙されて
きつく、きつく 抱き締められて
手にかけられてしまった。
頭の中が、真っ白になる。
彼は、
勝ち誇ったように 笑った。
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きむロン - なにこれえッち！！！やだ恥ずかしい！！！（） (2021年3月19日 10時) (
レス) id: 687bfe2f8c (このIDを非表示/違反報告)
ひかるちゃん(プロフ) - 遊郭と韓国アイドルの世界ってなんだか似てるなって思いました (2021年1月25日 2時) (レス) id: a4b03772ec (このIDを非表示/違反報告)
さとう(プロフ) - 既視感があると思ったら3年か4年前に読んでい方の作品にまた出会えて本当に感激です泣ありがとうございます！ (2021年1月3日 3時) (レス) id: 7a2ecf4d8f (このIDを非表示/違反報告)
獺 - 焦がれるほどお待ちしておりました。再び貴方の文学に触れられると思うと眦が熱くなるような気すらします。素晴らしいあなたと、素晴らしいあなたの文学が本当に大好きです。 (2020年12月20日 11時) (レス) id: 5140f050ee (このIDを非表示/違反報告)
理沙 - 文字から伝わってくる色気が凄いです…。風景が簡単に浮かんできます。設定もそれぞれに合ってて、（特にテンちゃんのキャラ最高です笑）全員がどんな風に出てくるのか今からとても楽しみです。 (2020年12月18日 21時) (レス) id: ba6de82bf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2020年12月17日 17時
