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乱暴な口づけ。
だんだん 頭を溶かしていく。
身体中を這いずり回る手に、抗えない。
毒牙を持っていると、分かってるのに
私は動けなくて、また 噛みつかれる。
意識はおろか、心臓まで 持っていかれそうなほど、
文字通り 骨抜きにされた私は
彼に 軽々と抱き抱えられる。
「寝台は、ベッド」
「口づけは、キス」
「愛しい人は… ハニー」
「ふふ、ボクの肌、ハチミツの味する。舐めてみる？」
独り言なのか、冗談なのか
よく分からない言葉を口にしながら、
テンくんは私を“ベッド”に下ろした。
私の頬を撫で、また“キス”をする。
首筋を舐め上げられ、あられもない声が漏れた。
彼は微笑み、私の手を取って 着物の襟に掛けさせる。
「…キミが脱がせて」
暗闇の中、浮かび上がる
意地悪で、無邪気な笑顔。
体温が確実に上がっていくのが分かる。
現れた身体は、しっかりと鍛えられていて
…右胸に刻まれた刺青が、目に留まる。
彼はやっぱり、悪魔なのかな。
あまりにも浮世離れした存在のように思える。
その妖しさも、無邪気さも
どれが本当のテンくんなのか、判らない。
それでも、また わざとらしく微笑む姿が
悔しいけれど魅力的。
誘われるがまま、テンくんの肌に触れると
どんどん 体温も 感覚も おかしくなっていく。
…ハチミツなんかじゃない。
甘くて、甘くて
喉が焼けつくほど 甘い
美味な、毒の味がする その肌。
彼が私に覆い被さる。
敏感なところ、
弱いところ
…どうして、全て 知り尽くしてるのだろう。
「ひぁ…っ、あ、んっ…！」
「…ふふ、プルプルしてる。可愛い、A」
「や、やだっ…そこ…っ」
「気持ちイイってこと？ふふっ」
「あっ、！ん、ぅ…ぁ……！」
身を
髪を振り乱す。
快楽に抗い、悶える。
…溢れてしまいそうな、そこへ
彼は舌を這わせる。
脳天を雷鳴が直撃するように
激烈な、快感が
私の身体に襲い掛かった。
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きむロン - なにこれえッち！！！やだ恥ずかしい！！！（） (2021年3月19日 10時) (
レス) id: 687bfe2f8c (このIDを非表示/違反報告)
ひかるちゃん(プロフ) - 遊郭と韓国アイドルの世界ってなんだか似てるなって思いました (2021年1月25日 2時) (レス) id: a4b03772ec (このIDを非表示/違反報告)
さとう(プロフ) - 既視感があると思ったら3年か4年前に読んでい方の作品にまた出会えて本当に感激です泣ありがとうございます！ (2021年1月3日 3時) (レス) id: 7a2ecf4d8f (このIDを非表示/違反報告)
獺 - 焦がれるほどお待ちしておりました。再び貴方の文学に触れられると思うと眦が熱くなるような気すらします。素晴らしいあなたと、素晴らしいあなたの文学が本当に大好きです。 (2020年12月20日 11時) (レス) id: 5140f050ee (このIDを非表示/違反報告)
理沙 - 文字から伝わってくる色気が凄いです…。風景が簡単に浮かんできます。設定もそれぞれに合ってて、（特にテンちゃんのキャラ最高です笑）全員がどんな風に出てくるのか今からとても楽しみです。 (2020年12月18日 21時) (レス) id: ba6de82bf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2020年12月17日 17時
