遊戯 ページ6
「ごちそうさま」
「イケ、お風呂わいてるよ」
明日も仕事なんだから入っておいで、と食器を片してくれるA「ありがとね」「んーん」
そうか、そうこうしてる間に、もう明日がくるのか
ああ…………
嫌だなあ
「Aちゃんも一緒に入ろうよー」
「なにいってんのー」
脱衣所でシャツを脱ぎながら、バスタオルを持ってきてくれた彼女にそういうと、恥ずかしいから嫌だとリビングに逃げられた
なんだかおれはまたおかしくなって、上半身裸のまま彼女の後ろ姿を追いかけた
「待て待てー!」
「やー! きゃははは」
「捕まえたっ」
「あん、はやいよお」
柔らかい身体を抱きしめれば洩れる、Aの甘えた声、ほんとかわいいなあ。 澄ました大人みてーな顔して、子どもじみた声。 ギャップ萌えって、こういうことか……
そのままソファに押し倒して、彼女の唇にキスを落とすと、まだ一度だけなのに、ダメだよと肩を押された
「もう。 ひでおじさんはお風呂に入って、明日の準備しなきゃでしょ?」
おれの唾液で濡れた唇を舌で拭って、ニヒルに笑う彼女の、なんと妖艶なことか
は? そんなん見せられて我慢とか、地獄かよ……
まあ、おじさんは聞き分けがいいから、ちゃんと我慢するけどね
「入ってきます!」
「いってらっしゃーい」
彼女に見送られ、脱衣所の戸を閉める。 半裸で歩き回ったせいか中で盛大なくしゃみをかますと、遠くから彼女の笑い声が聴こえた
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作者名:玲佳 | 作成日時:2021年8月14日 2時