川の流れのように ページ7
“はいはい！ 俺、道民だから案内できるよ！”
一分も経ってないのに、しかもなかなかの上から目線で送っちまった。 案内“できる”って……“させてほしい”の間違いだろうがよお……
そろそろ気持ち悪がられそうだな。 いや、彼女はそんなこと思わないよな。 天使みたいな子だから、清さんって北海道の人だったんだ！ ぐらいで終わるはずだ
うわー、でもなんか、……えー、急にどきどきしてきた。 もし、もし彼女が同行を承諾してくれたら……実質デートだよな。 うわー！ えー？！
自分でも気持ち悪いぐらい、表情筋が緩むのがわかった。 A、返事まだかなあ
あっ
“えー！ 清さんって北海道の人だったんだ！ 本当にいいのかな？ 本当に案内してくれるの？”
ほら、やっぱり想像したとおりだろ。 Aはこういう子なんだよ。 純粋すぎて、こっちが不安になるけどな
俺の地元で、惚れた女とデートなんて、奇跡じゃねェか！
はあ、手が震える。 どこに連れてきゃいいんだろう。 ああ、サーモンが食いたいんだっけ。 そしたら、やっぱお寿司かな。 じゃあ小樽か？ おいしくて、綺麗なところ、調べておかないと
“うん、北海道の人だお！ 本当に案内するよ。 広いから、迷ったら大変だからね”
“やったー！ ありがとうございますっ。 お金いっぱい持っていくね！ 清さん、いつ空いてるかな？ できたら平日がいいんですけど、お仕事とか忙しかったら土日でも全然大丈夫です〜”
現世にも天使っているんだな。 こんな気遣いまでしてくれて、俺なんかずっとずっとずーっと家にいるから、それこそいつでもいいのに
“俺も在宅だから、平日で大丈夫だよ。 来週の月曜か火曜とかどう？ 水曜は定休日が多いからさ”
“んー……じゃあその二日行こうかな！ 遠いし、日帰りはしんどいから。 で、どっちか片方案内してもらうってカタチで、どうでしょう？”
は？ 一人にできるわけねーだろ。 でも今そんなん言ったら本気でキモがられそうだから、一日目で心を掴んで、二日目も同行するしかねえな。 よし、決まりだ
“それでいいよー。 で、交通手段は……”
と、話はトントン拍子にすすみ、待ち合わせの駅やら時間やらを決めて、あとはまた後日ダイレクトメールでやり取りをすることになった
……なんだ。 夢でもみてるみてェだ。 でもほんと、夢ならさめるなって気持ちが、今ならわかるわ
だってこんなに幸せな夢なら、ずっと見てたいもん
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ねろる(元ころ嫁)(プロフ) - 続き待ってますめっちゃ好きです🥺 (2023年4月8日 3時) (
レス) @page11 id: 6d6776c0aa (このIDを非表示/違反報告)
玲佳(プロフ) - おれおれさん» 応援コメントありがとうございます！！ めっちゃ嬉しいです！！ もう絶対書きます、早急に書きます！ 今書きます！！笑 (2021年8月9日 10時) (レス) id: f304fe2a87 (このIDを非表示/違反報告)
おれおれ - めっちゃ好きです！！続き待ってます！！ (2021年8月9日 2時) (レス) id: 41a1dc6d18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲佳 | 作成日時：2021年4月19日 23時
