8. 安心 ページ9
※以前の8話は取り消させていただきました。7話の続きになります。
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なんやねん急に、みんなのアイドルて…
『…それ気にするんやったら今更ちゃう？』
「あ、そっか確かに…」
いやすぐ納得するんかい、と心の中で突っ込みつつも
今まで一度も彼女からその話題を出されたことはなかったから、
なんや俺の仕事のこと気にかけてくれとったんや、と少し驚いた。
『まあ…そこら辺色々とワケありな事務所やけどな、』
「だから怖いんだって…バレたら大変だし、一緒に住んだりしたらそのリスク上がるでしょ…？」
なんて不安げに話す彼女は、もちろん何も知らん。
そういや全く気にしてへんかった。
お互い、好きやから一緒におるわけで、
それとこれとは別やと思ってたから。
『…あんな、俺、』
「ん？」
『……辞めるで』
「………え、？」
目を丸くして固まるA。
そうやんな、何も言うてへんかった。
というかタイミングがなかったんやな。
会うててもほんまにくだらん話しかせえへんし。
「、えっと、……やめるって、なにを？」
『…グループと、事務所』
「……え、え？、ほんとに言ってる？、」
明らかに動揺しとんのは見てわかる。
『……うん、』
ほんまのこと言うなら、Aと付き合う前にもうメンバーには伝えとったし
今日も、さっきまでヨコと話してきたばっかりやった。
あいつらみんな、めっちゃ俺を引き止めようとしてくれんねん。
でも、もう、決めたことやから。
Aにも理由を聞かれ、メンバーに言うたのと同じように伝えると、
暫くして、小さく頷いて、
「……そっか…そうなんだね」
あまりに冷静な声やから感情が読み取れなかった。
彼女なんやし、もっと早く伝えた方がよかったんかな。
『…怒った？』
けどAは首を横に振った。
「…すごく、びっくりはしたけど、」
それから目線を落とす。
ああ、また反対されてまう、と少し身構えた。
「わたしは…」
たとえAに止められようと、俺は俺に嘘なんかつかれへん。
けど、反対されてると知りながら突き進むのも辛いなとは思った。
だから、
「…私は、すばるくんの選ぶ道を行ってほしい。だって私が好きなのは、今目の前にいるあなただし」
そう微笑んだ彼女を見て、俺は安心できた。
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ぼぶこ(プロフ) - psycheighterさん» キャラ大丈夫かなと思ってたんですが、そう言っていただけて嬉しいです(笑) 大倉くんですね！ご意見ありがとうございます(^^) (2018年7月30日 15時) (
レス) id: 77ed90e035 (このIDを非表示/違反報告)
psycheighter(プロフ) - こんにちは、大倉くんの話がよみたいです。あと、会見の後もお話は読みたいと思っています。もう、すばるくんの『抱き締めてくれ』が最高に笑みがこぼれました。ありがとうございました。 (2018年7月30日 14時) (レス) id: b7d4950221 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 更新ありがとうございます。一週間たって少し落ち着いてきました。ぼぶこさんの無理のない範囲での更新をお待ちしています。 (2018年4月22日 1時) (携帯から) (レス) id: 70af02b709 (このIDを非表示/違反報告)
とこに。(プロフ) - 初めまして。私は未だにあのショックを引きずっていて立ち直れていません。ですがぼぶこさんのこの小説を読んで少し穏やかになれました。私はぼぶこさんが綴る言葉が大好きです。これからも応援していきます。ありがとう。 (2018年4月20日 23時) (レス) id: 837c30b592 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 初めまして。まだまだ悲しい気持ちを引きずっていますが、ぼぶこさんの書くすばるくんに会いたいです。 (2018年4月20日 0時) (携帯から) (レス) id: 70af02b709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼぶこ | 作成日時：2018年4月2日 5時
