検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:57,578 hit

*47* ページ48

「Aー、動いちゃダメだよー」

『わかってるよー』


神威はAの髪を整えていた。
Aの髪はかなり短くなっていて、肩つかないくらいだった。


「整えるともうちょっと短くなるけど大丈夫?」

『別に私は気にしない。神威に任せるよ』

「了解ー」


神威が慣れた手つきで髪を整えていく。


「A、髪傷んでるよ?」

『え、本当か?』

「いつもあんまり乾かさないからだよ」

『長かったから面倒で…』

「ダメだよー、今日からちゃんと乾かしてよね」


後ろを整えたあとは前髪だ。
前髪は結構長く残っていた、後ろの髪と同じくらいだ。

「前髪短くてもいい?」

『あ、うん。大丈夫だ』

「じゃあ、目瞑ってー」


Aはきゅっと目を瞑った。
神威は前髪にハサミを入れていく。
ゆっくりと丁寧に切っていった。


「…こんな感じ…?」


顔の髪をほろって、Aは目を開ける。
前髪は程よい長さで、視界もクリアになっていた。


『おー、神威って本当に器用だな』

「自分のやってるからね」


誇る様子のなく、神威は答える。


『凄いなー、神威は。私は器用なこと何も無い』

「んー、これから慣れてくものだよ」

『ハサミの使い方も最近覚えたようなものだしな。住んでたところにはそういう道具はなかった』

「Aが慣れたら今度は俺の髪も…」

『怖いこと言うな、変になっても知らないぞ』

「あはは、それはやだな」


くしで髪を整えて、髪をほろう。
床に散らばった髪も集めて掃除をし始める。


『これも初めてだな…』

「ほうき?まああんまり使わないよね」


神威がさっさと掃除をし始める。


「俺が教えるからおいで」


Aにほうきを持たせて、一緒に掃く動作をする。
神威はAの手を握った。


「こうやってやるんだよ」

『あ、ああ、そんなに近づかなくても言ってくれればわかる』

「えー?わかんないかなーって」


いつものニコニコ顔の神威。
わざとなのかそうでないのか…。


「わかんないことがあれば俺が全部教えるから」

『阿伏兎に聞こう…』

「えー?なんでー?」


今までそんなの気にしなかったAが、少し珍しい反応をした事を神威は面白がっているのか、いつもの笑顔とは少し違う顔だった。

*48*→←*46*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 春雨
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆう(プロフ) - 雪さん» ご報告ありがとうございます!直しておきました! (2020年1月28日 22時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
- ちなみに16話の最後から3番目の [ ○○は、よく母から紙を整えられていた]のところです>< (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
- 気になったんですけど、 紙じゃなく髪じゃないですか? 勘違いだったらすいません。(16話) (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございますー!!妄想力しかないもので拙い文書ですが... (2019年11月29日 10時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - すごく面白い…どうやったらこんな面白い物が…とにかく!凄い面白かったです!!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よっちゃん | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月21日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。