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*21* ページ22

しばらくしてから団員が食事を持ってきた。
神威とちがってちゃんとノックをして、Aが入っていいと言ってから静かに入ってきた。


「Aさん、食事をお持ちしました」

「ありがとう。何で、敬語なのさ」

「あ、いえ...第七師団には女性がいなかったので...」

「緊張、してるのか?気にしなくていいさ、私を女だと思う必要はないよ。その方がお互いやりやすい」

「あ、はい...では、自分はこれで」


そしてまた静かに出ていった。
Aは食事に手をつける。
相変わらず、美味しいため一度食べると箸は止まらなかった。

用意されたぶんを食べ終わり、少し物足りないと感じたが、気持ち悪くなるかもしれないので片付けることにした。

食堂に食器を届けに行く。


「A、大丈夫?」

「団長...大丈夫、だと思う。本当はもっと食べたいんだけどさ」

「えー、食べないの?」

「いらない。また気持ち悪くなりそうだし」

「そっか。早く慣れてね、Aはこれからもっと強くならなきゃね」

「うん...わかってるさ」


Aが今日休むにしても、明日からまた神威との訓練が始まるはずだ。
体調を万全にしておかなければ。


「片付けに行ってくるよ」

「俺が行くよ、それ」

「え、いや...私のだし、歩けるぞ?ほら、平気だよ」

「いいから、部屋戻って」

「わかったよ...」


神威に半ば強制的に食器を取り上げられ、神威は食堂へ向かっていった。
さっきはAへ食事を持っていくのも面倒だと嘆いていたのに。

Aは渋々部屋に戻って、布団にもぐり込んだ。


「はぁ...」


Aは今日の戦闘任務のことを何度も思い返しては、少し気持ち悪くなり、罪悪感を覚え、それを何度も繰り返していた。

そして、泣きそうになるのをこらえながら布団をぎゅっと握った。

自分は酷いことをしている、とは思うのだが、それが任務だからと割り切るしか無かった。

でも、この第七師団では役に立たなければならない。

そんなことをずっと考えて考えて、そのまま眠りに落ちるのだった。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−

主人公の『』少し間違えてましたね。

「」になってました。

次から『』に戻しますね、わかりにくくてすみません!

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ゆう(プロフ) - 雪さん» ご報告ありがとうございます!直しておきました! (2020年1月28日 22時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
- ちなみに16話の最後から3番目の [ ○○は、よく母から紙を整えられていた]のところです>< (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
- 気になったんですけど、 紙じゃなく髪じゃないですか? 勘違いだったらすいません。(16話) (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございますー!!妄想力しかないもので拙い文書ですが... (2019年11月29日 10時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - すごく面白い…どうやったらこんな面白い物が…とにかく!凄い面白かったです!!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よっちゃん | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月21日 17時

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