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*13* ページ14

起床時間、宇宙空間だから朝という感じは全くしない。
それでも春雨船内の団員達は活動し始めている。

だが、Aはまだ寝息をたてて寝ていた。

神威がAの部屋のドアを叩いた。


「A、起きてー」


返事はない。だいぶ熟睡しているようだ。
また何回も神威はドアを叩いた。


「...はぁ。阿伏兎、書類増やすけど...しょうがないよね。許可なんてとらないけど」


神威はAの部屋のドアを蹴り飛ばした。
それでもAは起きない。


『...んー...』

「Aー」


耳元で大きな声を出すと、ようやく起きた。
それに驚いたAは悲鳴をあげて目を覚ました。


『ひゃあああっ!え、もう朝!?』

「おはよう、A」

『お、おはよう...って何で入ってこれたのさ!?』

「何回起こしても起きないから、ドア開けたんだ」

『え...』


Aはドア(だったもの)の残骸を見ると青ざめた。


『それ開けたんじゃなくて...壊したんでしょ!?』

「はい、細かいことは気にしない」

『細かくないよ!』

「ほら、寝癖なおして行くよ。ボサボサだよ?」

『えっ?嘘っ!?』

「くしとか...あるわけないよね。持ってくるよ」


神威はドアの無くなった部屋から出ていった。
朝から衝撃を受けたA、ここで生きていくのに不安を感じ始めた。


『鍵とか、意味無いし...』


あとで阿伏兎に言ってどうにかしてもらおう、二人はそう思っていた。


「はいおまたせ」

『寝癖...鏡ないからわかんない』

「じゃあ、あとであるものあげるから。今は我慢して」

『自分で結える…かして』


Aは神威からくしをとる。
さっさと結い始めた。


「あり、手伝おうと思ったのに」

『いらない、大丈夫』

「髪伸びたね。前は結構短かったよね」

『...髪を切らなくなっただけさ。前髪もこんなになって』


長い髪をひとつに束ね、長い前髪を耳にかけた。


『よし、できた。じゃあ行こう』

「ご飯食べに行こう。そしたら特訓だ」

『え、朝から?』

「だって早くやりたいんだもん」


Aは朝から疲れることはしたくない、と思ったが、何を言ってもやるのだろう。
昨日の調子からいくと断ったら面倒だ。
戦いのことに関しては。


『んー...まあ、少しだけ...』

「やったー、じゃあ昨日のとこでね」


二人はドアの壊れた入口から出た。
金具も曲がり、ドアのふちの壁もヒビが入っている。


『はぁ...団長、どうしてくれんのさ』

「さあ、何のことかな?」

『とぼけんな!』

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ゆう(プロフ) - 雪さん» ご報告ありがとうございます!直しておきました! (2020年1月28日 22時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
- ちなみに16話の最後から3番目の [ ○○は、よく母から紙を整えられていた]のところです>< (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
- 気になったんですけど、 紙じゃなく髪じゃないですか? 勘違いだったらすいません。(16話) (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございますー!!妄想力しかないもので拙い文書ですが... (2019年11月29日 10時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - すごく面白い…どうやったらこんな面白い物が…とにかく!凄い面白かったです!!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よっちゃん | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月21日 17時

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