４９話 一 ページ4
一「どうぞ」
一期一振さんに両手で短刀を渡され、私も同じく両手で受けとる
あぁ...やっと、やっと戻ってきたね私の短刀ちゃん
『大事に保管してくださりありがとうございます
良かった...』
私は短刀をぎゅっと抱き締めるように持つ
一「いいえ。あの、その短刀はどうされたのですか？」
少し不思議そうにこちらを見る
まぁ、普通は持たんわな
『これは元々は祖父が持ってて、そこからお兄ちゃん、そして現在私が所持しているんです
家宝ですかね、よくわからないんです』
でも、よく釘刺されたのは
「絶対に無くすな」
厳しいの〜
一「そうなのですか。短刀だったのでつい大切に保管しておきたいと思いましてな…」
『なるほど』
よかったね短刀ちゃん
…ん？
短刀といえば
あ！！！
『そういや、もう刀できてるわ…』
一「鍛刀なさってたのですか？」
『イエア！厚に頼まれて』
あ！あの話したあとだから不味かったかな…？
一「そうですか。はやく会いたいものですな」
またニコッと微笑む
...おおぅ
『一期一振さん、ふっきれてますね！良かった！』
私は一期一振さんに笑顔を見せる
一「はい。これからは前向きにいけそうです
ではもうここから出ましょうか」
『はーい。
あ、あとあなたのこと、一期さんって呼んでもいいですか？長いので』
名前打ち込むのも疲れるので
一「はい。かまいません」
よっしゃ、これからは一期さんやで
ガチャ
ドアを開けると重症の兄弟のところにいる薬研くんと厚がいた
厚「お！大将おかえり！！短刀返ってきたんだな！」
厚がこちらに気づいて近寄る
『うん、主も帰ってこれた。では、一期さんお邪魔しました。粟田口の手入れは後日でもいいでしょうか？』
一「かしこまりました」
私は踵を返して粟田口の部屋を出る
『じゃあね薬研くん。また来るね』
薬「おう、またな大将」
薬研くんが手をひらひらとふって、私は厚と廊下を歩きだした
＊ ＊ ＊
薬「いち兄、ずいぶん長かったじゃねぇか」
一「ああ。ちょっと語り合っててね、おかげでスッキリしたよ」
薬「あの光景からこれだもんな...」
一「さすがだ。あの人は私を救ってくださった、主だ」
薬「......え？いち兄、大将を認めたのか？」
一「ああ。話してみてわかったよ
あの短刀も、主と認めてから返還しようと思ってたからね」
薬「...大将すげぇ」
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三日月(プロフ) - CANさん» 指摘していただきありがとうございます！小烏丸ですね、誤字ってました。訂正しておきます！ (2018年3月4日 18時) (
レス) id: c401050206 (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - コメント失礼します。91話で子烏丸と出ていますが、小烏丸では？と思いまして。失礼ながらもコメントさせて頂きました。話は変わりますが、面白いので頑張ってくださいね！FIGHT！ (2018年3月4日 18時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 翔扇寺滝谷さん» コメントありがとうございます！全裸！？待っててくださいね！笑 (2018年3月1日 23時) (レス) id: c401050206 (このIDを非表示/違反報告)
翔扇寺滝谷 - 更新全裸待機してます！ (2018年3月1日 17時) (レス) id: 0162fa0dbe (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 林檎と蜂蜜さん» コメントありがとうございます！ そう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年2月28日 1時) (レス) id: c401050206 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三日月 | 作成日時：2018年2月22日 19時
