６４話 滴 ページ19
蛍「審神者なんて、所詮俺らのことをおもちゃとしか見てないんだよ。だから普通にあんなことができるんだ」
刀がカタカタとなる
直に肌に触れてるから下手に動けない
どうする
蛍「結局、あなたもそうじゃないの？手入れして、出陣させて」
『私はそんなことしない！！』
私は大声で言い放つ
『私は...ここがブラック本丸ってことを後で知らされた。そんなに危険な刀なのかなって思ってたけど、違った
君達は、家族を助けるために審神者を斬った
本来なら罰されること。
...でも、私はそれが正しいと思える
たしかに、主を殺すことはいけない
でもさ、主が逆のことをするんだもん。召されて当然だと、私は思う』
私はゆっくり立ち上がる
刀も上に向けられ、刃が斜めになる
少し先が頬に当たってる
蛍「な、何勝手に動くんだよ！
死にたいの！？」
蛍丸くんが焦りのある声を出す
予想外のことに驚いたのだろう
私は片手で大太刀を掴む
蛍「な...！？」
掴んだ感触が伝わってきたのか
そして私はそのまま振り向いて、両手で掴み
強く握りしめて蛍丸くんと向き合う
『死ぬ覚悟なんて、ここに来たときからできてる。言ったでしょ、私は君達を手入れしたいの
私が気にくわないのなら、その刀を振り降ろせばいい』
ポタポタ、と床に何かの音がする
手が切れて血が落ちてるようだ
正直言うと、くっそ痛い
だけど、ここで失望させるわけにはいかない
『大丈夫。私は君達を折ることはしないよ、私からしたら大切な家族みたいなものだからね』
蛍「大切な、家族...」
蛍丸くんがボソッと呟いたかと思うと、嗚咽を吐き出した
私はそっと刀を床に降ろして、蛍丸くんに近づく
すぐそばまで来ても抵抗してこない
下を向いて、涙を流していた
私はそっと蛍丸くんを抱き締める
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三日月(プロフ) - CANさん» 指摘していただきありがとうございます！小烏丸ですね、誤字ってました。訂正しておきます！ (2018年3月4日 18時) (
レス) id: c401050206 (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - コメント失礼します。91話で子烏丸と出ていますが、小烏丸では？と思いまして。失礼ながらもコメントさせて頂きました。話は変わりますが、面白いので頑張ってくださいね！FIGHT！ (2018年3月4日 18時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 翔扇寺滝谷さん» コメントありがとうございます！全裸！？待っててくださいね！笑 (2018年3月1日 23時) (レス) id: c401050206 (このIDを非表示/違反報告)
翔扇寺滝谷 - 更新全裸待機してます！ (2018年3月1日 17時) (レス) id: 0162fa0dbe (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 林檎と蜂蜜さん» コメントありがとうございます！ そう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年2月28日 1時) (レス) id: c401050206 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三日月 | 作成日時：2018年2月22日 19時
