14106【赤×黄】

＊素直になれない君が好き ページ12

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そう言うと淳太は｢？｣を頭に浮かべ
俺の顔を覗き込む

その顔はほんまに、1ミリもわかってへんみたいで…




｢俺やって、淳太と照史の
なんでもお互いのこと分かってるみたいな

そんな雰囲気に毎日嫉妬してる｣




それも付き合う前からずっと

Jrの時から、2人だけの世界で
他に誰も入れへんみたいなそんな空気に

自分の恋心を諦めようと思ったこと

何回もあった



そんなことを思い出しながら淳太を見ると

真っ直ぐ俺を見つめるその目に
心臓がドキッとはねた



｢じゅん、｣




そして咄嗟に名前を呼ぼうとした俺の口は
淳太の唇によって塞がれた

その一瞬がスローモーションのように

ゆっくりと流れる




｢しげ、好きや

いつも素直になれへんけどさ
俺ほんまにお前のこと…｣




好きやねん


その言葉が言われるより先に
今度は俺から唇を重ねる


でもさっきの淳太からのとは違って

もっと長く、深く




｢、ふはっ、しげぇ、好き｣

｢っ、おれも、すき｣




なんや、お互い思ってたこと一緒やったんや
確かにシンメ同士深い絆で結ばれてるけど

俺達もそれとは違う

2人だけの特別なもので結ばれてる



良かった、それが再確認出来て




でも淳太には申し訳ないけど
今日はもう、作ってくれたご飯を食べられそうにない


ご飯は明日の朝

2人で笑いながら一緒に食べような



そう約束して今日は
お互いを存分に満喫した

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