用心棒が過保護すぎます！【黄】

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もう1人の用心棒はAの横の部屋らしい。僕の部屋とは離れてる。多分Aがそうさせたんだろう。


謎に過保護だなぁ。さっきは僕も強いってことを組長に主張しときながらそんなことをしてくれる。


『失礼します、るぅちゃんちょっと会議部屋集合。』


る「りょーかい。」


急な集合だ…多分話がしたいのはAじゃない。呼びに来たけど。


めちゃくちゃぶっきらぼうで吐き捨てるように言って去っていったもん。わかりやすくて面白い。


る「入りますね。」


逆にAがピリピリしてたから怖くなって、いつもは入る時に断りなんて言わないのに言ってしまった。


『なんでるぅちゃんも固くなってんのさ。さっきは平気そうだったのに。』


る「誰のせいだと思ってるんですか。」


『私のせい？でもそれに影響されたのはるぅちゃんじゃん。』


さっきとは違いケラケラ笑いながら話すA。やっぱりこの人の考えてることは分からない。


僕たちの会話を気まずそうに見ているのは新用心棒さん。


る「あ、すみません。話したいことがあるから呼んだんですよね、どうぞ。」


そう言いながらいつもの座布団に正座する。Aは偉そうにあぐらかいて座ってるけど。


いつのまにそんな態度になったんだ？手のひら返しがすごくて逆に怖いんですけど。


「あ、さっきも言いましたが柊 水葵(ひいらぎみずき)です。コードネームはパルファンです。


よろしくお願いします。なんとでも呼んでください。」


ハキハキ喋ってるし。溢れ出る陽キャオーラがすごい。


『えー、Aです。コードネームはアネモネ。よろしく。』


柊さんの反応を見てるとAが早く言えと言わんばかりの視線だったので急いで言う。


る「あ、瑠夏です。コードネームはるぅとです。一応時期組長ですね。よろしくお願いします。」


柊「よろしくお願いします。Aさん、るぅとさん？」


なんで僕はコードネームなのにAは本名なんだろ。不思議な人だな。


『あのね、柊ちゃん。こういう時はコードネームで呼んだほうがいいの。


るぅちゃんにはふつーに名前で呼ばれるけど。あと敬語外しな。任務の時は使ったほうがいい。』


Aがお姉ちゃんしてる…なんか新鮮。ずっと用心棒でこういう一面見たことなかった。


『何見てんのさwなんかおもしろいことでもあったのか？』


A、貴方ですよ。

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