用心棒が過保護すぎます！【黄】

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組長「るぅとに新しい用心棒をつけようと思うんだ。」


る「は？」


組長相手なのに思わずそんな声が漏れる。僕の用心棒はAだけだ。絶対に変えられたくない。


でもAは自分が1番恐れていることを言われたのに落ち着いている。


『はい？私ではダメな理由を教えて頂きたいのですが。』


いや、そんなことなかった。こういう時こそ冷静になろうとしてるんだ。


早口で捲し立てるAには焦りと不安の表情が浮かんでいる。


組長「いや、最近はるぅとが狙われることも増えている。そのことは知っているだろう。」


『はい、今月で30件目です。大体どこかの組の下っ端で私が処理しておりました。


ですが私では守りきれないとでも申し上げたいのですか。』


そうなんだ。そんなこと一切知らなかった。Aにばかり負担をかけてしまってたんだ…


組長「まだ焦るんじゃない、アネモネ。冷静になりなさい。


アネモネは素晴らしい組員だ。どの組員よりも強い。だが、アネモネにばかり頼り過ぎてしまっている。


そこで、だ。アネモネともう1人、用心棒をつけようと思うんだ。」


もう1人？そんなに守られないといけないほど弱くはないのに。


『るぅと様もそこまで過保護に守らなくてはいけないほど弱くはないですよ。


先日手合わせをしましたが10分も私と互角に戦えておりました。


そこまで私は負担に感じておりませんので気を遣われなくても大丈夫ですよ。』


組長「そこまでいうのか。ならばお試しとして1ヶ月間用心棒を2人にする。これでいいだろう？」


『1ヶ月後にはるぅと様の判断で用心棒を誰にするか決めるということでよろしいですか？』


組長「ああ、いいだろう。顔合わせといこうじゃないか。じゃあ新しい用心棒、入ってこい。」

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