用心棒が過保護すぎます！【黄】

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『るぅと様、お怪我はございませんか。』


任務完了って言っただけでどこからともなく現れるA。


足音も気配も消してくるからびっくりするんだよね。瞬間移動なのか？


る「大丈夫だよ。早く帰ろ。」


『了解でーす。報告書は私書いておくから。


あ、そういやここから５つ出たからもう貰ってきたけどいいよね？』


そう言いながら鞄を開け、僕に見せてくる。


わ、ほんとに５つあんじゃん。500万円。ターゲットからお金は一応奪わないといけない。


まあ僕には一割しか入らないんだけどね。Aも一割。同じ量になってる。


他は生活費とか学費、ちょっと募金もしてる。募金は僕の希望でやってもらってる。


『車到着いたしました。どうぞお乗りください。』


る「あ、ありがとう。」


家に帰る途中は僕もAも寝ている。ほとんど仮眠だけど。





『るぅちゃん、ついたよ。』


る「ん？もう着いたの。ありがとう。」


任務会議の部屋に2人で行く。お金は組長に届けて来た。


『よっしゃー、終わったー。じゃ、乾杯する？』


る「いいよ。お疲れ様、乾杯！」


『うぇーい。』


る「いやいや、何その掛け声⁉︎」


疲れてるけど僕たちの習慣。それぞれ好きなエナドリとラーメンを食べるだけの打ち上げ。


『いやー、最初はすっごいヒヤヒヤしたよ。』


る「それは僕もだよ。頭に銃当てられた時は終わったと思った。」


今回の任務の振り返りと反省も話しながら一緒に食べる。


この時間は僕の好きな時間。Aの素の笑顔が見られる気がするから。


今回も2人で無事に帰って来れてよかった。

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