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飛んでいる鳥を見たら、自分も飛んでみようと試みた。
泳いでいる魚がいれば、自分も川へ飛び込んでみた。
目に付いたものを片っ端から試した。
たとえそれに興味がなかったとしてもただ同じように真似てみた。
"好奇心"という言い訳を付けて。
そしていつか、その"好奇心"に従って行動していく中で、死んでしまえばいいと思った。
そんなときに出会ったのが夏油だ。
Aが自分と同い年と信じている彼。
Aの学校は学年ごとにリボンや上履きの色が違う。
だから、夏油と制服で出かける時には、わざと1年生の頃のリボンをつけて行った。
わざと子供っぽく無邪気に見せた。
ふと思う。
なぜ自分はこんなにも必死に夏油に縋っているのかと。
まぁ、そんな疑問の答えは、簡単に浮かぶ。
『進路かぁ…』
なんて言いながら、"君としたい50のこと"と書かれたノートを取り出し、"花火を一緒に見る！"と書かれていたところに線を引いた。
そしてペンで書き足した。
"＿＿＿＿＿＿＿＿"
『大学、行こうかな…』
✱
9月4日。
『ねぇ傑くん、これ、どこ押したらいいの？』
「それはここ」
『ねぇねぇ傑くん！喉乾いたよね！』
「じゃあ注文しようか」
『ねぇねぇねぇ傑くん！！』
「なんか君、妙にテンション高くないかい…？」
夏油がそういうのも無理はない。
なんせ今日はAの、
『人生初カラオケなんだもん！！』
だそうだ。
「あ、採点機能つけるかい？」
『え！何それつける！！』
もはや全てが楽しそうである。
まぁそんな所も彼女の魅力の1つなのだろう。
目をキラキラと輝かせながらマイクを握っているAを見て、夏油は笑いが堪えられなかった。
『ねぇ！点数勝負しよう！』
「あぁ、うん、いいよ」
彼女は勝負しなければ気が済まないのだろうか？と思ったが、夏油はそれを口にするのをやめた。
正直結果はいつも決まっている。
夏油は歌えそうな曲を適当に選曲した。
続いてAも端末に曲名を入力する。
そうしていると、いつの間にか夏油が選曲した曲のイントロが流れていた。
そして、5分後に画面に表示された数字は94.223という数字。
『えぇ！たっか！！っていうかハードル上げないでよー！』
Aはブツブツと文句を垂れながらマイクを手に取った。
決まりきった勝負の＿＿
はずだった。
貴女の彼氏or彼女は？？
新田新
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結衣(プロフ) - コメントありがとうございます。とっても元気が出ました！更新頑張りますね！！ (3月31日 19時) (
レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
えす - 続きおねがいします！！！ (3月31日 18時) (レス) @page30 id: 93a8495db4 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 神様さん» お返事が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2月2日 16時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 面白かったです!更新がんばってください! (1月21日 18時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - ありがとうございます(≧▽≦)面白かったです! (1月17日 18時) (レス) @page22 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結衣 | 作成日時：2023年11月28日 19時
