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13ページ目が非表示になっててビックリです…

確認不足で申し訳ありません…


・・・



7月11日。





『最近暑いねぇ〜…溶けそう…』


「そうだね、どこかお店入ろうか」





そんな話をしながら、街中を歩く。



夏油とAは所謂、放課後デートというものをしていた。



それもただの放課後デートではない!!



"制服を着て"放課後デートである。



高校生ならば誰もが一度は憧れるであろうソレである。






『傑くんなんで長袖なの…死んじゃわない?』





Aは先程カフェで注文したかき氷を頬張りながら聞く。





「まぁ、作ろうと思えば作れるけど、任務もあるし、怪我とかしないためにも長袖の方がいいんだ」





Aは確かに…危ない仕事だっけ…と、納得する。


そのあと、少し俯いたAを夏油は少し不審に思う。





「どうかしたかい?」


『えっ…あー…いや………忙しいかなって…思って…』




夏油は目を丸くする。




この子はやけにこちら側を気遣ってきてくれるな、と。


五条よりも女からモテる夏油だ。




もちろん恋愛経験も豊富なわけだが、今までの中に気を遣ってくる人はもちろんちらほらいた。




だが、ここまで毎回自分と会うことを申し訳なく思っているような表情を見るのは初めてであった。



それに慣れていないからか、むしろこちらが申し訳なくなってくる。




『なんかさ、私にできることあったら言ってね?ないかもだけど…』




あはは、と苦笑するAが妙に美しく見える。




「私は好きだよ」


『…えっと…これ?』




そう言いながらAは夏油が食べている抹茶のかき氷を指さす。


それに思わず笑ってしまった。




『え、えぇ…そんな笑う…?』


「ははっ…すまない、つい、ね」




隣で頬を膨らませているA。


それを見てまた笑みが零れる。


五条や家入と居る時とはまた違った笑み。





「君といる時間が、だよ。それに今は忙しくないよ、どちらかと言うと夏休みの終り頃が1番忙しいかな」





夏油がそう言うと、今度はAが目を丸くさせる番だった。




『そっ…か…』


「うん」




戸惑っているようで、それがまた見ていて面白い。


が、暫くすると、ようやく状況を飲み込んだようで、口を開いた。





『私も…私も好き。傑くんとの時間が今までの人生の中で1番好き』





夏油は彼女の笑みに目を奪われる。


それは彼が今まで見てきた笑顔の中で一番輝いて見えていた。

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貴女の彼氏or彼女は??

新田新


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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , (五条悟)   
作品ジャンル:恋愛
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結衣(プロフ) - コメントありがとうございます。とっても元気が出ました!更新頑張りますね!! (3月31日 19時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
えす - 続きおねがいします!!! (3月31日 18時) (レス) @page30 id: 93a8495db4 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 神様さん» お返事が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります! (2月2日 16時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 面白かったです!更新がんばってください! (1月21日 18時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - ありがとうございます(≧▽≦)面白かったです! (1月17日 18時) (レス) @page22 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結衣 | 作成日時:2023年11月28日 19時

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