第22話 ページ24
第22話
団子うまうまと思いながら団子を頬張っていると門の方から音がした
おそらく師範が帰ってきたのだろう。何をしに行ったのかは聞いていないが
「弟子に弟弟子の面倒を擦り付けるとは、師範も地に落ちたものだ、ぐふっ!!」
後ろから頭を殴られ口の中にあった団子は全て見事に吹き飛んで行った
「なぁにするんですか!!」
「何が地に落ちただ!!ワシはお前の食料調達に行ったのだっ!!!
このアホタレ!!!」
「冗談ですよ冗談!!!弟子の師匠に対する尊敬の意を込めたちょっとした悪戯じゃないですか!」
「お前の場合ちょっとの域を超えすぎじゃ!!
それはそうとお前がいると食費が馬鹿にならんのだ!!その胃袋どうにかして削ってこい!!」
「胃を削るって無理難題押し付けないでください!内蔵もそうですが、師範が殴った頭もまだ完治していないんですよ!?」
「わしの知ったこっちゃないわい!!」
「んだと?!この老いぼれジジ((グハッ」
この争い、羌が血を吐くまで収まらなかったとか
四半時後、ようやく落ち着いた2人は縁側にて仲良くお茶を啜っていた
「すみません、巫山戯過ぎました」
「うむ、ワシも頭に血が上っていた」
両者湯呑みを片手に反省中
羌が松葉杖なので今回は乱闘騒ぎにはならなかったがこの師弟、毎回会う度照れ隠しでこういうことをやっている
しかも最後には剣を抜き出す始末。どちらかが負けるまで刀を振り回すので結構厄介だったりする
「そういや師範」
「なんだ」
「手紙の気になることとは?」
「ああ、それか...実はな
....善逸の飯が美味すぎるのだ」
「.........................は?」
「じゃから、善逸の...」
「いやそれは、うん、物凄くわかりました」
どうしたんだこのジジイ、本当に地に落ちたんじゃないか?
頬まで染めやがって、いい歳したジジイがやっても気色悪いだけだぞ
「まさかとは思いますが、その為だけに私を呼んだ訳では無いですよね?」
「当たり前じゃ。何を言っておるのだ」
さも当然のように言い放つこのジジイ...殴ってやろうか。そう思い両の手を握りしめる。ピシリと右手に持っている湯呑みにヒビが入った
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戦力外(プロフ) - 甘音 舞影さん» ご指摘ありがとうございます! (2020年2月28日 14時) (レス) id: dcb72e1adc (このIDを非表示/違反報告)
甘音 舞影(プロフ) - プロローグの金臭い血の匂いは鉄ではないですか?いきなりすみません (2020年2月27日 22時) (レス) id: 299a382383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:戦力外 | 作成日時:2019年8月13日 0時