うずまき ページ25
カランコロン
心地よい音と共に珈琲の深い香りが鼻をくすぐった
「いらっしゃいませ」
店の中ではイケメンな店主さんがカウンターの裏の厨房で珈琲を作っており、奥さんだと思われる人が料理を作っていた
店内はちょうどいいサイズ感で落ち着くし最高だな
でも残念な点が一つ。
それは先客がいること
子供らしさが残る少年と渋い男性
ちなみにどちらも顔がいい
おじいちゃんと孫にも、子供と親にも見えない独特の雰囲気をまとった二人組は真ん中の方のテーブル席に座っていた
俺の前にいる太宰は店に入ってから迷いなく角にあるテーブル席へ歩いて行った
それについて行き太宰と中原が隣、俺が反対側に1人という形になった
目の前の2人は相変わらず喧嘩している
内容はどちらが先にメニュー表を見るか
「メニュー表を見るだけでそんなに喧嘩するかよ」
馬鹿だなぁ
ボソッと呟いただけの言葉はしっかりと届いたようで
「「はぁ！？」」
やっべ
「誰のことだよ、馬鹿って」
「もしかして僕のことじゃないよね」
「いや、そうやって聞いてくるのって馬鹿の自覚がある人だと思うんだが？お前ら自覚ありの馬鹿なのか」
「誰が馬鹿だって！？この馬鹿！」
「はい中原君残念でしたー。馬鹿っていう方が馬鹿なんですー。ばーか！」
「はい、Aも残念でしたー。馬鹿って言ったから君も馬鹿ですー。」
一生続いてしまうようなしょうもない喧嘩は店主さんの奥さんによって止められた
「はーい。注文は決まったかい？」
「「「、まだです」」」
「そうなのかい。なら決まったら呼んでね」
「「「はい」」」
迷惑をかけていることに気がついたのでさっさと注文を決めて注文した
俺がオムライス
太宰がカレー
中原がペペロンチーノ
珈琲は全員頼んだ
注文が来るまでじっと静かにしていたらさっきの少年と目が合った
何故かこちらをじーっと見てくる
なのでなんとなく目を逸らすことができなくて料理が届くまでずっと見つめ合っていた
そんでもって届いた料理はとんでもなく美味しかった。
珈琲は噂どうりの美味しさ
プロの味って感じがする
そして料理を食べ終わる頃にはあの二人組はいなくなっていた
特にあの少年。
一体何者だったのだろうか
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万年ぼっち(プロフ) - 12番さん» 嬉しすぎます！！受験終わったらじゃんじゃか更新していきますね！ (3月4日 17時) (
レス) id: a04476b398 (このIDを非表示/違反報告)
12番 - 僕このお話大好きです！気長に更新待ってます(*^^*) (1月28日 23時) (レス) id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
万年ぼっち(プロフ) - lokilokiさん» 気に入っていただけてとても嬉しいです！削除の仕方まで丁寧に教えていただき助かります！ (12月29日 13時) (レス) id: a04476b398 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月25日 23時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年ぼっち | 作成日時：2023年12月25日 21時
