常識とは ページ17
昨日の社会見学で思ったことがある
それは当然だが死にたくないと言うことだ
あの男みたいに無様に死ぬ時が来てほしくない
どんなに醜くても生きて、勝ち続けたいと言うこと
生に醜くしがみつくなんて今までずっとやってきたことだ
少し前まで嫌いだったこの生き方
人を騙し、金を巻き上げとんずらしてまた人を騙す
大嫌いだった
でもこの生き方でいいから生きていたいなんて思う日が来るなんてな
俺の一生の目標というか座右の銘みたいなもんは「醜い生き方でも生き抜く」に決まった
生き抜くためには強くなくてわならん！
この世は弱肉強食！弱いやつから死んでいくのだー！
ってことで
「稽古つけて♡」
「いや、俺今日せっかくの休みだから無理」
ダメだった
なら、自主練？
外でも走るか？
まあ、結局体力も必要になるしな
走るか
ぱぱっと走りやすい格好になって家を出た
そこから少し歩いて川沿いまで来た
ちょうどいいコースだな
足を前に進めた
走っていて思ったくそきちぃ
はぁ、無理かも
気を紛らわすためにチラッと川を横目で見た
そして俺は衝撃的な光景を目撃することになる
「え、足」
人が流されているのだ
ただの人だったら無視したかもしれない
あ、クズだなって思った？
俺って自分が良ければいいクズ人間だから覚えといてもらって
話を戻そう
流れている人の靴に注目した
靴底にベッタリとピンク色が付いていたのだ
そしてこの間、太宰がまっピンクのペンキを踏んでしまったと話していた
つまりあれは太宰！
ここで助けて恩を売るのもありだと考えた
だから俺は太宰を助けようとおもった
とんでもなく水が冷たかったがあの太宰に恩を売ると考えたらどうでも良く感じた
重たい体を無理やり動かして太宰の手を掴む
その手は想像よりも華奢でとんでもなく冷たかった
そのまま気合いで引っ張り陸まで上げた
とんでもなく感謝されると思った
でも太宰から発せられた第一声はこれだった
「ねぇA、なんで邪魔したの。人の入水の邪魔するとか最低だよ」
「は？」
「は？じゃないよ。しかもそれはこっちのセリフ。君は常識ってものがないんだね。失望したよ」
それだけ言って太宰は歩き去っていった
失望。その言葉が俺の胸を大きく抉るなんてことはなかった
何故なら俺は怒られることをしていないからだ
「あいつの中の常識どうなってんの」
太宰はヤバいやつである。
俺の頭にしっかりと擦り込んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
万年ぼっち(プロフ) - 12番さん» 嬉しすぎます！！受験終わったらじゃんじゃか更新していきますね！ (3月4日 17時) (
レス) id: a04476b398 (このIDを非表示/違反報告)
12番 - 僕このお話大好きです！気長に更新待ってます(*^^*) (1月28日 23時) (レス) id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
万年ぼっち(プロフ) - lokilokiさん» 気に入っていただけてとても嬉しいです！削除の仕方まで丁寧に教えていただき助かります！ (12月29日 13時) (レス) id: a04476b398 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月25日 23時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：万年ぼっち | 作成日時：2023年12月25日 21時
