検索窓
今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:56,481 hit

Episode 22 ページ23

・side You


「…辰哉。ごめん、私が帰ってきちゃったから…。」

「んー?全然大丈夫。むしろ俺こそごめんな。コンビニ行ったんでしょ?照になんか聞かれた?」

「色々話した。良い人だったよ。」

「でしょー笑 あいつ見た目怖いけど意外と良い奴なのよ。他のメンバーもね。」


辰哉、どこかぎこちない表情。
私が早く帰ってきたばかりにメンバーの人にバレてしまった。認めてもらったけど隠しといた方が良かったのかな…

「A。今、私のせいでバレたって思ったっしょ?笑」

「え、うん。」

「どっちにしろあいつらにはいつか言うつもりだったよ。そのいつかが今日だっただけ。Aはそこ気にしなくていいから。笑」

「ありがとう。」


…私は感謝よりも不安な気持ちになった。
この優しさが怖い。
なんでこんなに優しいの?
なんで私を守ってくれるの?
なんで私を拾ったの…?

辰哉の優しさに漬け込んでしまえばもう抜け出せなくなりそう。


「…辰哉はさ、なんで私を拾ったの?2人暮らしになる分、かかる費用は2倍だし…。

こんな事言いたくないけど、もし辰哉がそういう関係を求めるなら、…私は拒否しないよ。」


男の欲求が強いのは十分に知っている。
こんな名前も素性も知らない女子高生を家にあげるなんて、それなりの理由がなければ有り得ない。
もしも、辰哉が身体の関係を求めるなら私は拒否しない。いや、出来ない。

…というかしたくない。


「…。別にAを拾った理由なんてないよ?笑ただ1人でいたから話しかけた。思いつきで家に呼んだ。それだけ。そーゆー関係も求めてないよ笑 俺はアイドルだよ?笑 それに何歳年上だと思ってんの笑
Aは家にいて、家事してくれればいいのー。
A疲れてんじゃん?今日は寝な?」

「…。ん。」

辰哉は異様に早口にそう言って私を寝室に誘導した。

…ここに来ていつそういう関係になってもおかしくないと思ってたけど、なんなんだろこの感じ。

こんな男の人いるんだ。
私ここに住んでいいんだ。


ほら、私はまたこうやって辰哉の優しさに漬け込む。

これからも漬け込むよ?
私、辰哉みたいに綺麗な人間じゃないよ…?

こんな綺麗な人間の隣に私は相応しいの…?


話そう。今度全部話そう。

私は辰哉が思ってるより綺麗な人間じゃない。
私の全てを知ったらきっとこの人だって私を嫌いになる。この家から追い出したくなる。

私はなんとも言えない気持ちのまま眠りについた。

Episode 23→←Episode 21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (112 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
390人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Yuu.memesaku(プロフ) - なべふかさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです…!是非最後までご愛読頂けると嬉しいです。 (2020年4月4日 12時) (レス) id: b878421b1e (このIDを非表示/違反報告)
なべふか - コメント失礼します!!アイドルのふっかと同棲とかもう…!!幸せすぎます!!ありがとうございます!!更新頑張って下さい!! (2020年4月4日 12時) (レス) id: 2b33477f89 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Yuu.memesaku | 作成日時:2020年4月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。