Episode 2 ページ2
・side You
いきなり隣に座ってきたこの男は
なんでこんなに私に興味があるの？
あったこともないのに、
話したこともないのに。
少し怖かった。
でも、なんだかこの男には
暖かさを感じた。
多分この男は私の事否定しない。
変な安堵感がある男だった。
まぁどうせこれから関わりを持つような
人でもないし、全て話してしまおう。
｢…私夜の9時にはこの公園にくるの。
ちょうどバイトが終わって家に帰る途中。
でも家に帰りたくない。
帰ったら暴力を振る親が待ってるから。
だから私は親が寝るまでここで時間を潰してる。
…ここで夜空を見ていると
疲れきった心がどんどん癒される気がすんの。
だから本当は行きたくもない学校も
頑張って行って、その後バイトして、
親が寝るまでここで時間を潰す。
それが私の日課。｣
私は淡々とこの男に私について話した。
これで全てではないけど、
大まか事は話した。
男は真面目に私の話を
聞いてくれて、何も言わずに考える素振りをした。
｢…こんな話聞いてなんも思わないの？｣
｢…思うよ。思うから今君がどうしたら
助かるのか考えてる。｣
｢考えなくていい。あなたに助けてもらう義理は
ないから。私のことはほっといていいよ。｣
｢こんな話聞いてほっとけるわけないだろ？
…辛いよな。｣
こいつは妙に私の事を気にかける。
違和感。
でも、私は久しぶりに人の温もりを感じた。
私が思ってる”人”っていうのは
自分の事しか考えられない。
他人なんかどうでもいい。
そんなもんだと思ってた。
でもこいつは違う。
会ったばっかの私を気にかけてくれてる。
私のために考えてくれてる。
こいつなら信頼してもいいのかも…。
こいつは私の頭を優しく撫でた。
｢…君が良ければだけどさ、俺ん家来る？｣
…は？
何言い出すんだこいつ。
バカなのか。
私を家に入れた所でこいつにメリットなんてない。
優しいにも程があるだろ。
｢来る？じゃないわよ。
私があなたの家に行ったってあなたに
メリットなんて何も無いじゃない。｣
｢あるよ。君が助かるっていうメリット。
まぁいきなりすぎるか…笑｣
この人なんて、優しいの。
こんな人と話したこと無かったから
久しぶりに動揺した。
…なんでか分からないけど、
私はこいつといたら幸せになれるかもって思った。
｢…行きたい。｣
｢じゃあ今日から来る？笑｣
｢良いの？｣
｢良いよ。｣
こうしてこの男との
同棲生活が始まる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 390人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuu.memesaku(プロフ) - なべふかさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！是非最後までご愛読頂けると嬉しいです。 (2020年4月4日 12時) (
レス) id: b878421b1e (このIDを非表示/違反報告)
なべふか - コメント失礼します!!アイドルのふっかと同棲とかもう…!!幸せすぎます!!ありがとうございます!!更新頑張って下さい!! (2020年4月4日 12時) (レス) id: 2b33477f89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Yuu.memesaku | 作成日時：2020年4月1日 0時
