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37コール その心は ページ39

*


それから数日後



「やあ、奇遇だね」



いつもの喫茶店。いつもどおりの胡散臭い台詞とともに太宰さんは現れた





『…こんにちは、太宰さん』



「おや?元気ないね。どうしたんだい?」






白々しく彼は聞いてきた



なんだか、私が今どういう状況なのか、知っているような口調である

何かとミステリアスな彼なら、知っていてもおかしくないな、と思った




『太宰さんは、どうせわかっているんでしょう…?』


「さあね」



ふてぶてしく私の前に座って、太宰さんは笑った





「…でも、溜め込むよりは云った方が楽だよ」


吐き出しちゃいなよ





やっぱり知っているような口調である



しかし、その言葉に心が強く揺さぶられた






私は迷って、少しずつ、慎重に云った







『なんだか、よく、わからないんです……』






あの人が居なくなってしまってから、ずっと、モヤモヤした感情が心に巣食っている



それが苦しくて、でも、どうしてもこの気持ちがわからなくて…。






太宰さんは唯黙って此方を見ている






『なんだか…胸が締め付けられているみたい、なんです』





やっぱり彼に会いたくて、会えなくて、



彼のことを考えると、悲しくて、苦しくて、



そして



どうしようもなく私は_____







「じゃあさ」




それまで黙っていた太宰さんが口を開いた





「私がその悩みを全部忘れさせてあげる、って云ったらどうする?」



『え……』





私は太宰さんを見た







「私はね。Aちゃんのことが、好きなのだよ。」


……もちろん、恋愛的な意味で




太宰さんは微笑んだ




*

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水瀬琥雪 - うぅ…好きです!!こう言う恋も素敵だなぁ… (2022年12月21日 22時) (レス) @page46 id: 27e17eb645 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 六さん» そうなんですね。ありがとうございます。 (2022年3月1日 19時) (レス) id: 71a9499b2d (このIDを非表示/違反報告)
- もちさん» あ、混乱させてすみません。もう自分が通報したので消えましたが、この葵って人、謝った後「なんて言うとでも思った?wwおばさんww」って返しててあまりに失礼だと思ったので介入しただけです… (2022年2月26日 0時) (レス) id: e32b92c4c5 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 六さん» どういう状況すか?よくわからないんですけど。 (2022年2月24日 0時) (レス) id: 5b4b0a933b (このIDを非表示/違反報告)
- 名無しさん» 名無し、お前は間違ってないぞ。評価1000評越えが羨ましいキッズが妬んでアンチコメしたらばっちり言い返されてキレてるだけだからwこういう奴は相手する価値ない。無視しようぜ。 (2022年2月8日 1時) (レス) id: 7b7a62c26c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年2月1日 19時

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