28コール 嫉妬？ ページ30
*
やっと彼の腕から解放された私は、まず息を大きく吸った
深呼吸よろしく、ゆっくりと息を吐く
「わ、悪ィ。苦しかったか？」
『いえ、大丈夫です』
いや違う。正確には大丈夫なんかでは到底なかった
…胸がばくばく鳴っている
やけに五月蝿い心臓を鎮めるように、私はもう一度ゆっくりと息をした
『……さ、さっきは、いきなりどうしたんですか』
「別に。手前が太宰と一緒だったのが気に入らなかっただけだ」
気に入らなかっただけって…
『……太宰さんと、知り合いだったんですね…』
「そんなのはどうでもいい。なんで手前が太宰と歩いていたんだよ」
彼はいかにも不機嫌だった
「それに、これ」
彼は太宰さんから受け取った鍵を私の鼻先に突き出した
「随分前から知り合いだったみてぇだが？」
此方を睨む蒼い瞳が�狎睫世靴蹲瓩帆覆┐討い�
『えっと…まず数週間前、喫茶店で声をかけられて……』
しどろもどろになって答えると、「んな事だと思ったぜ」と彼は自身の髪をわしゃりとかきあげた
「いいか、手前。二度と、あんな奴に近づくんじゃねぇぞ」
『…なんでです？』
「アイツといると碌な目にあわねぇぞ。アイツは女の敵だ」
女の敵…
まあ、彼は確かに女たらしなところがあるけど
でも、友人という面で見れば…
『すごく良い人そうだったけどなぁ』
「はあ⁉」
私が呟くと彼は慌てて此方を見た
「な、何云ってんだよ。そんなんだと騙されるぞ⁉」
ものすごい慌てっぷりである。何故そこまでワタワタとするのだろうか
『…なんか焦ってません？』
「あ、焦ってねぇ！」
思わず首を傾げてしまった
「んな事より、帰るぞ⁉いつまで此処にいるつもりだ⁉」
いや、貴方が止めなければ私は今頃帰っていたのだけど
矛盾点満載である
…これはもしかして嫉妬という奴だろうかと考えて、いや彼に限ってそれはないな、と思い直す
「置いてくぞ」と云って先に歩き出した彼の背中を急いで追いかけた
*
どうも、お久しぶりです！
待ってくださった方々、ありがとうございます！お待たせしました！
拙い文だとは思いますが、これからもよろしくお願いします。
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水瀬琥雪 - うぅ…好きです！！こう言う恋も素敵だなぁ… (2022年12月21日 22時) (
レス) @page46 id: 27e17eb645 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 六さん» そうなんですね。ありがとうございます。 (2022年3月1日 19時) (レス) id: 71a9499b2d (このIDを非表示/違反報告)
六 - もちさん» あ、混乱させてすみません。もう自分が通報したので消えましたが、この葵って人、謝った後「なんて言うとでも思った？wwおばさんww」って返しててあまりに失礼だと思ったので介入しただけです… (2022年2月26日 0時) (レス) id: e32b92c4c5 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 六さん» どういう状況すか？よくわからないんですけど。 (2022年2月24日 0時) (レス) id: 5b4b0a933b (このIDを非表示/違反報告)
六 - 名無しさん» 名無し、お前は間違ってないぞ。評価1000評越えが羨ましいキッズが妬んでアンチコメしたらばっちり言い返されてキレてるだけだからwこういう奴は相手する価値ない。無視しようぜ。 (2022年2月8日 1時) (レス) id: 7b7a62c26c (このIDを非表示/違反報告)
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