やめて！ ページ36
「もう待ちきれないよ僕♪」
ふと気が付いたらエドワードくんとアルの後ろに白蘭がいた。
(っ！いつの間に…！)
「やめて！！！」
２人を引っ張ろうと手を伸ばすけれど
「遅いかなー♪…白指。」
白蘭の指が、エドワードくんの腕に当たる。
「！」
「なっ！？」
「兄さん！！！」
ドォォォン！！！
エドワードくんが弾け飛ぶ。
「エドワードくん！！！」
「兄さん！！！」
「次は君♪」
白蘭が狙うのは
「アル！！避けて！！」
「っ！！！」
大きな鎧なのにギリギリで白蘭の指を避けたアル。
「やめて！白蘭！！」
「んー、いい動きするね鎧ｸﾝ♪」
白蘭は私の言葉を無視してアルへと攻撃を続ける。
「うっ、わ！！！」
ガシャン！！！
壁へと叩きつけられるアル。
「…どうして…」
どうして白蘭はいつも…私の大切なものを…奪っていくの…？
「さぁAチャン♪君の番だよ♪」
エドワードくんもアルもなかなか立ち上がってこない。どうしよう。
「…………。」
ごめんね。ごめんね。
私が側に居たから。
怪我してしまった。
ごめんね。
チャラ…
首から下げてる指輪を握る。
(………やるしか、ない…よね？)
いつの間にか唇を噛み締めていた。少しだけ血の味がするや。
「……………何にも染まらずに、真っ白にすること。それが雪。その意味、わかる？」
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年4月1日 2時
