私の宝物 (ページ34)

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2人のためにページ34

「A大丈夫！？」

私の前に来てくれる２人。白蘭から私を守るように立ってくれる２人になんだかボス達の後ろ姿を重ねてしまった。

「…なんで…きたの…」

声が掠れる。

来ないでって言ったじゃない。

「どうも知り合いにしては雰囲気が悪そうだったんでな。」

「泣きそうだよ、A。なにかされたの？」

２人は、私を心配してくれているのだ。私のことを何も知らない彼らは。

「えー酷いなぁ♪僕はAチャンとお話してただけだよ？」

クスクス笑う白蘭。

でも

目が笑ってない。

背筋が凍る。未だに慣れない殺気だ。

(…やばい…！)

「…っやめて白蘭！２人は関係ないの！！！」

２人の後ろから叫ぶ。

「関係ない？…でもそこの子達がいるから…Aチャンはこっちに来てくれないんでしょ？」

「…っ！！…お願い２人に手を出さないで。」

２人の前に出る。

「おい。」

ぐいっと肩を掴まれる。これは、エドワードくんだ。

「…おねがい…私…あなたたちに怪我して欲しくないの。」

(どうか怪我をしないで)