覚悟 ページ19
覚悟。
私にとってただ、ボスたちといる事がなによりも大事だった。
ボンゴレファミリーの雪の守護者としてではなく、
ただただ、ボスたちの傍に居たかった。
そんなちっぽけな覚悟で、
手を赤く染めてしまった。
「"雪の守護者"は……初代以来、今まで居なかったなら……きっとこれからも要らない。
必要、ないの。
ボスたちが、私の家族が傷付かないように、しないといけない。」
「…それはどうするつもりだ。」
エドワードくんの言葉にグッと唇を噛む。
話してくれたんだから、言わないと。
大丈夫、2人を、この優しい兄弟を信用しなきゃ。
「…………この、リングを、壊すの。」
「「！！！？？」」
驚く2人に淡々と
「本当は、リングを壊す為に調べてた。
雪の力を持つ人は、今の所私だけ。各属性は代々血筋で決まってるって言われてるけど…私の親は、行方は……知らないから…きっと、大丈夫。
でも、匣兵器を…開けてみて、ボスたちに必要なら…どうにかして返そうとは思うけど…私がボスたちの所に帰る事は…できない、から…。
まぁ…この匣兵器を、開けれないと何も進まないから…なにかきっかけになるものがあるかなって…調べてたの。」
机の上に置いた古びた匣を手に取る。
実はこの匣を手に取った時から、この匣からはなにか感じてる。声というより、波動のような。
(…………あなたは、匣から出たいの？)
この匣から、出たいのかな。私の今の覚悟じゃ、だめなの？
目を閉じ、ゆっくりと深呼吸して
「……あのね、私…ボスたちにずっと守られてきた。
でも、一応…戦えるから………あと、邪魔にならないように、頑張るから…手伝える事があるなら、言ってね。」
この力を使うには、異端を示すけど
「…あの…アルが"友達"って言ってくれたの、嬉しかったから……
雪の力…嫌いだけど……
役に立てるなら使う、から言って欲しい。」
きっと私なんかじゃ意味はないのかもだけど、と小さく呟いて。
「…でもA、トラウマになってない…？」
アルが恐る恐る私に尋ねてきた。それに躊躇いつつも小さく頷く。
「…でも……これは…私の、業だわ。」
そう。これは、私の業なのだ。
私の背負うべき、背負わなければならない業だ。
続く
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水愛 - 夢主ちゃんの心優しい感じがなんとも好きです…！色々と謎があってすごく気になります！楽しみにしてるので、更新頑張ってください！ (2018年12月31日 13時) (
レス) id: 718d58f3f1 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 天ノ弱な月猫さん» わわ！全然更新出来てない作品に…！ありがとうございます！！時間がもうちょっと出来たら…！更新したいとは思っていますのでよろしくお願いします…！ (2018年4月14日 19時) (レス) id: 4ce5084a76 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます！更新待ってます！ (2018年4月11日 14時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年6月10日 21時
