【おそ松さん】脱出ゲーム2

手を血で染めて ページ11

ーー十四松sideーーー



やっぱり………こうなったのは僕達のせいなんだ……




けど兄弟を殺すなんて酷すぎる……！




だから僕は今この手を血で染めなければならない。



こんなゲーム、もう終わりにしよう。





十四「……おそ松兄さん。」




おそ「どうした？」




十四「僕、一松兄さんにカラ松兄さんが実行者ってことを言ってくるよ。」




おそ「？！」




十四「このまま正体が分からなかったら……一松兄さんも殺される！

多分、最初の必ず1人は生き残るっていうのはカラ松兄さんのことなんだと思う！


最初から、あっち側が勝つように出来てたんだよ！」




チョロ「ああ……。確かに。」




トド「けどさ、十四松兄さん。

僕達……幽霊だから、一松兄さんに話しかけられない。」




あ………



そうだった……




けど、けど……！





十四「僕は可能性を信じるよ。


だって一松兄さんは僕の相棒で、一松兄さんの相棒は、僕だから。


伝わるかもしれない。」




トド「………。」





僕は放心状態の一松兄さんの背中に触れるはずもない手を当てるように掲げた。




十四「ﾌｩｰｯ」




呼吸を整え、念を込める。




十四「一松兄さん、話があるんだ。」




伝われ、伝われ、伝われ……っ！






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