突然の。 ページ2
普通に会社員として働いていた。
普通に生きていた。
今日も普通に過ごすはずだった。
A「…はい？」
「だから、辞めて下さい、と言っているんですよ」
今日もデスクで、書類をまとめていたら、とつぜん部長にそう言われた。
A「やめる…って何をですか？」
「会社をです。うちも厳しいんですよ。あなただけではなくて、他にも何人かクビになっています。とにかく申し訳ありませんが、今すぐ辞表を…」
わけがわからない。
カイシャヲヤメル？ジヒョウヲカク？
なぜ？
私は普通に仕事をしていた。
特に目立っていたわけではなかったはずなのに。
なぜ私が？
周りを見る。
こちらに目を向けている人などいなかった。
みな同じように、パソコンに黙々と向かっている。
「今までありがとうございました。明日からはもう、来なくてよいですので。では」
カツカツとヒールを鳴らせて、部長は去って行った。
A「わけわかんない。なんで…？普通に生きてきた私がなぜ…？」
手が勝手に動き、辞表を書いていた。
多分、命令された事は絶対だ…と、体が勝手に動いているんだ。
辞表を書き終わった。そして荷物をまとめてて立ちあがった。
A「…今までありがとうございました。さようなら」
勝手に言葉が作られる。
無意識に言葉が口から紡ぎだされる。
同じことを部長にも言い、辞表を手渡して会社を出た。
まだ信じられない。
…でも、不景気なんだから。
リストラなんて普通だ。
それにあのまま部長に抗議なんてしていたら、迷惑がかかる。
しかも抗議するなんて普通じゃない。
普通に、普通に、普通に…
気がつけば、家についていた。
私はそのまま、普通に、眠ってしまった。
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ローズ - 初コメです。toaさんの作品おもしろいですぅ〜よかったら友達になってくれませんか？コメ返まってます。あと、更新頑張ってください応援してます＾＾ (2011年8月15日 13時) (
レス) id: 639b4a7493 (このIDを非表示/違反報告)
toa - ２３hitありがとうございます>< (2011年8月12日 12時) (レス) id: e039bb9705 (このIDを非表示/違反報告)
櫻奈 - めっちゃおもしろいです★これからも頑張ってください♪ (2011年8月11日 17時) (レス) id: 20c327b066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：toa | 作成日時：2011年8月11日 13時
