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·流れで泊めるとは言ったものの、

なんだこの気まずさ。








渉がいなくなってから急激に静まり返った楽屋。







「ふじがや·······」



「ん?」



「ごめんな?」









こんな時にまで気を使うなんて、
やっぱり北山らしい。







「せっかくのオフなのに·······っ」



「今は、年上ってこと忘れて。
身体を休ませることだけ考えといて?」



「うん······」









いつも無愛想って言われるし、
少しだけ微笑みながらそう言った。







今日車で来といて良かった。







すぐにポケットから車のキーをだして、
北山の肩を支えながら車まで移動した。








この時どれぐらい理性を抑えることに必死だっただろうか、




支えると同時に触れ合う身体は、
風邪のせいで熱を帯びていて、北山の匂いに包まれて、









でも病人相手に何考えてんだよって自分なりに冷静になって、できるだけ歩くペースは合わせならも、違うことだけを考えてた。









きっと今ひどい顔をしているなぁって、





助手席に北山を乗せてから運転席に移動する間にこっそり頬を引っぱたいた。









「北山、さむい?」


「·······ちょっと寒いかな、」









すぐに毛布を掛けてあげて、
“寝てていいよ”って車で寝れるかは分からないけど一言かけた。









少し運転して信号が赤になる。

大丈夫かなって北山を見ると、









規則正しい吐息をたてて、
あっという間に眠りについていた。








·····きれいな顔してるな。







いつもは可愛い顔してるって思ってしたから、
また新たな発見をして嬉しくなった。









触れたくて伸ばした手をすぐに戻す。









くるんって上がった長いまつげに
ぷくっとした可愛い唇。






何もかもが今の俺の理性を失わそうとするだけ。

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藤北ラブ(プロフ) - 続きが読みたいです! (2020年4月21日 23時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:える | 作成日時:2017年9月23日 22時

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