ordinary

Bohème ページ43

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｢くろだ、｣


｢ん、おはよ｣







次の日、珍しく私よりも早く来ていた黒田に声を掛けると いつも通りの対応。昨日の事で謝らないといけないことが山ほどある。









｢どうしたのそんな顔して、笑｣


｢ごめんね昨日｣









言いたい事はたくさんあるはずなのに
やっぱうちむには適わねえっす！！なんて笑ったと思ったら
そんな気にすんなよ、と私の頭を優しく撫でる黒田。







｢ありがと、｣


｢仕方ないからオムライス次回で許したげる｣






そう言って、鞄から取り出したのは
黒田の家に忘れてしまっていたポーチ。







｢あ。パーカー明日返すね｣


｢あ、あれ俺もうちっちゃくて着れないからあげる｣


｢え、？いいの？｣


｢うん、もともとあげるつもりだったし｣


｢あれめっちゃお高そうだったけど。もしかしてお金請求される？｣


｢少なくても4000｣


｢ない｣


｢知ってる｣







今日も変わらずお綺麗なその顔面に免じて許してやるよ〜〜、なんて笑いながら頬を抓ってくる黒田に抵抗していると






｢おは！！よう！！！！｣


｢げっ、｣


｢昨日休んだの俺のせいだったりする！？｣


｢そう、｣


｢やっぱり！！俺押しすぎたね〜〜。｣







これからは控えめに頑張る！！なんて言った直後に今日も好きだよ〜！と手をぶんぶん振り回してくる織山さん





｢あ〜〜うっせ〜〜｣


｢褒めてるよねてか俺の声届いてるってことだよね嬉しい！！！｣







私がだる絡みをされている間に、颯太のところに向かった黒田は ポケットから取り出した私の家の鍵を颯太に手渡して受け取ろうとした颯太の手を取って握手をし出す。







初めは戸惑っていた颯太も何だか楽しそうで、2人のこと初めはちょっと心配してたけど、見ている限り大丈夫そうだ、









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