その溺愛は知っている

story10 ページ11

「んん？おはよぉ…」
彩がのっそりと起き上がる。
ふおおおおおおあああああああああああ

寝ぼけてる彩、かわゆす。
良き。
ｶｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬ

「あっ、おはよう、アーヤ。今ちょうど休憩してたところだよ」
小塚が笑顔で言う。
えっ、ちょっと待って、癒しなんだけど。

「…………」
上杉は無言なのにね、まったく素直じゃないんだから、このツンデレが。
「…んだよ、その目は。」
「別にぃ？ツンデレだなーって思って。」
「ツンデレ？」
「ふおおお彩ぁ、そんなことはどうでもいいんだよクッキー食べよおお」

クッキークッキー！
「そういえば、彩、どう？勉強は。」
「うん！小塚くんの説明、すっごいわかりやすいの！…って、そのセリフ、香苗に言いたいんだけど」

え？ﾅﾝﾀﾞｯﾃ？聞こえなかったなｵﾎﾎﾎﾎﾎ。
「上杉鬼なんだよぉー彩と私の扱いに差がありすぎるんだよぉー」
「お前が何回も同じところを聞いてくるからだ！」
「香苗、それも上杉くんなりの優しさなんだよ。」
「えっ、上杉ツンデレー」
「うるさいっ！」
「アハハハ…」

うーん、やっぱこのメンバーいいねぇ。
勉強と雑談には持ってこいだね☆

「さっ、勉強の続きしよう！」
「えーもうちょっと休憩…」
「「やろうか/ぜ」」
「鬼ぃ！！」

前言撤回☆真面目すぎるわこの人たち☆

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