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story51 ページ7

「追いかけようぜ!」

若武が目をキラキラさせてあとに続く。

「授業は!?」

「サボる!」

・・・。


玄関に行くと、香苗が険しい顔で立っていた。

壁にもたれかかったり、ウロウロしたり、まるで落ち着きがない。

「よう、香苗。」

そんな声がして、香苗はビクッと声のした方を向く。


うわぁ…カッコいい子…。

明るい茶髪に、釣り上がった切れ長の目が綺麗。

スラッと背が高くて、どこかのアイドルみたい。

「あは…どうしたの?瑠衣くんてば…あ、私に早く会いたかった?数年ぶりの再開だもん…」

香苗が言い終わらない内に、瑠衣という人がツカツカと香苗に近寄って、胸ぐらを掴みあげた。

「お前はいったい何を考えてるんだ?殺されたいのか?」

「ちょ、ごめんごめんって!てか私女!!女の子に暴力はいけないと思うな香苗暴力反対!」

香苗が叫ぶと、瑠衣くんはニッコリと笑った。

「じゃあ聞こう。昨日俺が寝てるあいだに落書きしたのはどこのどいつだ?」

「エッダレダローネーシラナイナカナエー」

「死ね」

「わーあごめんなさいごめんなさいごめんなさい嘘ですうう私ですうううう」


「…何だこの茶番…」

上杉くんが目を細めてそう言った。

ん…無理もないかも…。

「瑠衣…離してあげなよ…香苗が可哀想…。」

二人は同時にそう呟いた人に顔を向けた。

「蓮…やっぱり貴方は救世主……!」

「え…何香苗キモいよ…?」

「ひどっ」

その人もすっごいカッコイイ…!

銀髪に緑の眠そうな目、身長は小塚くんくらい。

「そーだよリーダー。離してあげたら?」

「チッ、なんでお前らも来たんだよ。」

「蘭!燐!さては香苗おねーちゃんのために来てくれたのかな?」

「黙れデブ」

「は!?爆ぜろよチビ!!」

わ、わわわわわ……。

そこには、合計4人の男の子が集まってしまった。

「お前ら何なんだよ!!」

我慢出来なくなった若武が叫んで飛び出す。

「若武!?」

「あ?誰だこのチビ」

「多分お前にだけは言われたくないと思うよ燐くん?」

ちょ、ちょっと…これどうするの…!?

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チャッキー - パスワード教えてください!!!ずっと前に読んで、大好きでした!!!更新は止まっているかもしれませんが、どうかお願いします。ツイッターの名前も、チャッキーです (2020年11月22日 22時) (レス) id: 06fedc864f (このIDを非表示/違反報告)
桜咲月菜は旧双黒を愛すると誓った - 更新……… (2019年7月29日 23時) (レス) id: 1276fff981 (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル - はぁぅ!!すっごい、面白い!!更新、頑張ってくださいぃぃっ!!!!!!! (2018年4月20日 19時) (レス) id: 674d35aaa1 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - ただただ面白いんですけど!他の作品もせ読みます!うぅ、、、笑い過ぎて腹痛い!ハァハァハァハァハァ、、、、、、、、、更新頑張ってください!全力で応援します! (2018年3月27日 15時) (レス) id: 40a2a82728 (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 美咲さん» 東方…確かに知ってはいますが意識しているわけではないです!あくまでそういう名前のキャラということでお願いします!! (2018年2月17日 14時) (レス) id: 837d199c8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アイル | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月17日 19時

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