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"先生、実は悪い人やねん"
先生の言った言葉の意味はわからなかった
嘘か、本当か、
微笑みながら言った先生は、
とことん何を考えているのかわからない。
それでも、先生のあの時の笑顔に
少なくともきゅんとしたのは事実。
好きになったが故の心の病だ。
少しの静寂を
花火まで五分のアナウンスが私を動かした
「ほら、重岡待ってるやろ？
行き？」
"先生と見たいの。"
なんて言えるはずもなく
私は
『はい。行ってきます。』
そう言って靴を履いて外へ向かった。
「俺のこと知っとんのはお前だけやで。
これは俺だけのヒミツか。」
そんなことを呟いた先生を背にしたんだ。
.
『重岡っ！』
ごめん！そう言って重岡の隣に立つ
「ええよええよ！ほら！始まるで！」
2人して空を見上げる。
一つ一つ打ち上がるたびに周りからもれる声たち
私は
綺麗だとか、大きいだとか関係なしに
さっきの先生のことを考えていた。
"次が最後の花火です。楽しんでください！"
学校祭ももう終わり。
この花火が上がればもう終わり。
それなのに隣の重岡
笑顔はなかった。
花火に火をつけ
少し経ってから、そこから一本の線が空へ伸びる
綺麗だ。そう思っていると
「あのさ...A...。」
『ん？』
花火は、まだ花になっていなかった
でも
「俺、Aのこと好きや。」
ドーン と真っ赤な花火が上がった
私の耳に打ち上げられた重岡の言葉は
なによりも重かった。
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少し経ってから重岡は我に返ったようで
「あっ、こんなこと突然言われても困るよな...」
『いや、そういうわけじゃ...』
オドオドしだす重岡にこちらも戸惑う
でも重岡は
「俺な、多分振られるやんか。」
『え？』
「だって、Aは濱田先生のこと好きやろ？」
紛れも無い事実
嘘のつきようがない恋心
バレないようにしてきたのが
一気に崩れた。
『そう、だね...ごめんなさい。
重岡の気持ちには答えられない、』
ええよ。そう言って微笑む。
「でも前までと変わらず友達でおってな？」
後夜祭も終わった中
いつも通りに重岡と帰路についた。
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そら(プロフ) - 初めまして。最後まで一気に読ませていただきました。最初はドキドキしっぱなしで、いつか身を結ぶのかなって思っていたら、いい意味で期待を破られました！卒業式の日の海での会話から涙が止まらなかったです、とても感動しました！これからも頑張ってください！ (2020年8月14日 3時) (
レス) id: e28544dfc9 (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 初めまして。20話目ぐらいから大体予想が着いたのですが、切なくてそれからずっと号泣でした。最後の10話くらいから涙が止まらず、凄く感動しました。こんな泣ける小説読んだのは初めてかもしれません。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: 39265f0c80 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - みゆきさん» 完結までお付き合いくださいましてありがとうございます！具体的な感想ありがとうございます（ ; ; ） (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます！ (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後�霤沈萓犬�捕まる前あたりからずっと号泣でした！ (2018年4月29日 23時) (レス) id: f948add40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2018年3月20日 21時
