【A3!】完璧ドール II (ページ46)

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その96 ページ46

A｢太一さん、何してるんですか？｣

姉さんに買い出しを頼まれて、太一さんと昼間から一緒に買い物へ。

太一｢このピアス、めっちゃかっこいいな～って思って！｣

そこに飾られていたのは、シンプルなシルバーのピアス。

A｢いいですよね、ピアス。私も早く開けたいです。｣

ピアスってずっと憧れてて、大人の女性に近づける気がしたから昔から気になっていた。

でも、自分で開ける勇気は無いな……。

太一｢Aちゃんが開ける時が来たら、俺っちが一番にAちゃんに似合うピアス選んであげるっスよ！｣

A｢じゃあ、その時はお願いします。｣

太一さん、案外センス良さそうだし……というか、あんなに顔整ってるのに何でモテたいなんて言ってるんだろう。

結構太一さんの女性ファンも多いと思うけど。

A｢とりあえず、そろそろ帰りましょう。｣

太一｢Aちゃん。｣

A｢何ですか？｣

先を歩く私を呼び止める太一さん。

太一｢俺っち、その……タメで話したいっス！｣

太一さんのその意外過ぎる言葉に、思わず思考が一瞬停止した。

太一｢あ、いやその、年齢も近いし！｣

なーんだ、そんな事か。

A｢全然いいよ。タメで話そ、太一。｣

太一｢っ……！｣

A｢あ、照れた？今照れたでしょ。｣

太一｢て、照れてないよっ！！｣

何だか必死な太一さん……いや、太一がちょっぴり可愛く見えたのはここだけの話。