その50 ページ50
莇｢万里さんに呼ばれて来たけど……。｣
私がずっと無言だったから、万里さんが莇を連れて来てくれた。
きっと莇になら話してくれると思ったのだろう。
莇｢どうした。｣
A｢……何もない。部屋から出てって。｣
莇｢何もなかったらこんなに泣いてないだろ。｣
そう言いながら私の手を握って、もう片方の手で涙を拭ってくれる。
だけど、泣いてる時に優しくされるともっと泣いてしまう性格なのだ。
A｢……もういい。もういい、から……。｣
帰って、という意味を込めて莇の肩を押し返す。
でも、昔と違って今は押し返そうとしてもビクともしない。
椋｢あの、監督さんも……｣
A｢姉さんを話に出さないでっ……！｣
姉さんなんて思い出したくもない。
幸｢……話にならない。俺は部屋に戻る。｣
幸さんが部屋から出ていく。
多分他の人も諦めていたのだろう。次々と私の部屋から出ていった。
最後に残ったのは、やっぱり莇だった。
莇｢……悪い、力になれなくて。｣
A｢っ……！｣
どうして貴方がそんなに辛そうな顔をするんですか……？
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たお(プロフ) - しょこたんさん» ありがとうございます！ (2019年9月9日 18時) (
レス) id: 53376b9c98 (このIDを非表示/違反報告)
しょこたん(プロフ) - 続きの更新楽しみに待ってます^^* (2019年9月9日 17時) (レス) id: 130af08cdc (このIDを非表示/違反報告)
たお(プロフ) - Evaさん» ありがとうございます！ (2019年9月7日 13時) (レス) id: 53376b9c98 (このIDを非表示/違反報告)
Eva - 続き楽しみに待ってます！ (2019年9月7日 4時) (レス) id: a1f2b3bb01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たお | 作成日時：2019年8月27日 21時
