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広場から離れて、行こうと約束していたお店の前に着いた健人くんがバッ！と振り向いて「何アイツ！最低！」と大きな声で叫ぶ。
「って、Aちゃん、泣いてる？！」
「ごめ、なさい…これは、」
「あれ元カレだよね？まさかまだ未練あったとか…？俺余計なことしちゃった！？」
１人慌てふためく健人くんに、わたしがふるふると首を振ると、「あんな言葉、気にしたらダメだよ」と綺麗な指がわたしの涙を拭う。
「そうじゃない、んです」
「ん？」
「健人くんが…嘘でもあんなこと言ってくれたのが、嬉しくて、」
「え？まさかの嬉し泣き？」
「っはい、ごめんなさい」
なんだぁ、よかったー！とキラキラした笑顔の健人くん。やっぱり、健人くんはいつだって王子様みたい。
「咄嗟に彼氏のフリしちゃって、ごめんね…でも、ああいう風に言ったことは、嘘じゃないよ？俺はAちゃんのそういう素直なところ、すごくいいと思う」
「……」
「ふふっ、固まってる」
「だ、だって、！」
不意打ちでそんなことを言われて、思わず恥ずかしくなる。ああ、絶対わたし今、顔真っ赤だ。
「ほら、行こ？時間無くなっちゃう！」
健人くんがわたしの手を取ってお店の中へ入る。
ふわふわしたままでも、健人くんがわたしに壁を作っているままでも、こうやって少しずつ仲良くなっていければ、今はまだそれでいいのかもしれない。
わたしは、やっぱり健人くんが、好きだから、告白してこうやって今のバランスが崩れちゃうより、今のままで、仲良くしてくれているほうがよっぽど幸せだ。
ニコニコ笑う健人くんの姿を見て、そう思った。
♥・。.。*♥*。.。・*♥*・。.。*♥*・。.。*♥*。.。・*♥
いつの間にやらお気に入り登録が100人超えていました！ありがとうございます！
なかなか長いお話になりそうですが、早めに完結させられるように頑張ります。
…と言いつつももうひとつお話作っちゃおうかななんて掛け持ちも考えていますがまだ未定です。笑
感想＆評価頂けると本当に励みになります♡
引き続き、嘘とミルクをよろしくお願い致します。
♥・。.。*♥*。.。・*♥*・。.。*♥*・。.。*♥*。.。・*♥
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みゆ(プロフ) - ぷぅ∞さん» ぷぅさん初めまして！嬉しいお言葉ほんとにありがとうございます！これからも切なく甘くを目指して完結頑張るので応援おねがい致します！ (2019年5月3日 19時) (
レス) id: c270fe5c87 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ∞(プロフ) - 初めまして。いつも更新を楽しみにしています。風磨くんの切ない恋にきゅんきゅんしています。更新頑張ってください！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆ | 作成日時：2019年4月9日 22時
