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優しい兄… ページ20

『……』パチッ


目が覚めると近くに三郎く…さぶにぃがいた
腕を組んでその上に頭乗せて座る体勢で寝ている

自分からそう呼びたいと言ったもののまだ慣れない
私を家族と言ってくれた時は嬉しくて、泣いてしまった

いちにぃ、じろにぃ、さぶにぃ

好きなように呼んでもいいと言われた時
自然と出てきた名前だった…私自身も驚いていた、だってこの呼び方は
夢の中で「私」が誰かを呼んでいたときの名前だ…
もし夢の中に出てきた人たちがいちにぃ達なら…あれが予知夢なら

『(他に出てきた人達も実際にいるのかな?
まぁ今考えても仕方ないよね…)』


それに私自身彼らを少しでも家族として…兄として見たかった…
たとえ彼らが私を妹として見なくても
初めて知った本当の家族の暖かさは忘れたくないから…………


『(そういえば今何時だろう?4時…?
まだちょっと薄暗いなぁ)』


さぶにぃ「…スゥー…スゥー…」


『…(なんで此処で寝てるんだろう?)』


私はさぶにぃの肩に私がかけていた毛布をかけた


『(この家は食べ物あるから朝ご飯作ろうかなぁ)』


前の家族といた頃は家族が起きる頃には朝ご飯がないと怒られていた


『(でも勝手に使ったらダメだよね?)』


そんなことを考えていると


いちにぃ「ん?えっ起きてたのか?」


『あ…いちにぃ…う‥ん』


いちにぃ「おはよう」ニコッ


『お…は‥よ…?』


いちにぃ「朝にする挨拶だ…したことなかったのか?」


『う‥ん…(無愛想な子って思われたかな?)』


いちにぃ「なら俺が初めてだな!」ニカッ


『!?…は‥じめ…て(そんな風に思うんだ…優しいな)』ニコッ


いちにぃ「っ!///…かわ…んん!」


『?』


いちにぃ「な、何でもねぇ…っとそれより朝ご飯作んねぇと…!」


『!…い‥ちにぃ…て…つだって‥も…いい?』


いちにぃ「A料理できんのか?」


『かぞ‥く…につくっ…てた』


そう言うと、いちにぃは少し顔を歪めた


『(私何かが料理なんてダメだよね…家族にも不味いって言われてたし…)』


いちにぃ「いやAは二郎と三郎を起こしてきてくれ…」


『…(やっぱりね…)』コクコク


いちにぃ「A…そう思い詰めなくていい
  決してお前の腕前を攻めてる訳じゃねぇからな」


『え…』


いちにぃ「料理はまた今度一緒にやろうぜ!」


『うん…!(いちにぃはやっぱり優しいなぁ)』

目覚め…→←明日のこと…一郎side



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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!私こういう話大好きで、また更新してくれると嬉しいです!続きを待っています!(*´∀`*) (2021年9月12日 10時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
恋夢 - テストお疲れ様でした!大丈夫ですか……?いつも更新ありがとうございます。どうかご無理なさらないでくださいませ。 (2021年2月23日 6時) (レス) id: bca49efc22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カモミール | 作成日時:2021年1月20日 23時

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