青葉城西の天使ちゃん3（HQ） (ページ32)

今日:4 hit、昨日:33 hit、合計:109,971 hit

一二二話　頼ってページ32

松川side

松「いやいや…こんな時間なんだからお前は寝なよ」

貴『私、眠くないもん!』

松「眠くないからとかじゃなくて…女の子なんだからさ…こんな時間に…ほっつき歩いてたら襲われるかもでしょ」

貴『え…襲われる?…誰かに殴られちゃうかもしれないの…?それは嫌だな…』

松「・・・そういう意味じゃない」

貴『じゃあどういう意味なん?』

松「いや…その……(とてつもない純粋な目だな…汚れを知らない目って感じ)」

貴『?』

松「(俺の方が背高いから…Aが自然に上目遣いになるの……すっごく可愛い…)」

貴『……なんか…暗くて見えないけど…顔赤い?』

松「…どうだろうね……」

貴『…まぁ、いいや!私も買お』

Aはお金を入れてコーヒーを買う

松「自分から寝れないようにしてるじゃん」

貴『いや…中途半端に目が覚めるくらいならぱっちり目が覚めたほうが楽やから』

そう言って両手を缶に添えてコーヒーを飲む

貴『…おいし』

松「それHOTだよね?夏なのに熱くないの?」

貴『熱いけど…コーヒーはやっぱHOTやと私は思うねん』

そう言ってAはまたコーヒーを飲む

松「(やっぱA…女の子なんだな…近くで見ると…手とか小さいし…華奢だし…)」

貴『…今日の皆のプレー…ちょっと力みすぎじゃなかった?』

松「プレーってバレーの?」

貴『そう…なんか、さっ気を感じたというかさ…特に徹と貴大と秀と英がその気が強かったというか……』

松「(コイツ…烏野の事見ながら俺達も見てたってことか…)」

貴『あ、でも…一はなんかいつものパワーが出せてなかった気がするな……なんか悩みでもあるみたいな顔してたし…』

松「(岩泉の事にも気づいてたんだ……まぁその悩みのタネはAなんだけどな)」

貴『なぁ…一からなんか聞いてない?……悩みとかさ……ウチ、マネージャーやから悩みがあったら解決してあげたいし!!』

松「それはお前にも言えることでしょ」

貴『え…私にも?』

松「お前って色んな人の悩みとか一緒に抱え込んでさ…1人で解決しようとしてる……まぁ今までは全部解決できたかもしれないけどさ……いつか解決できないことも出てくるんだと思うんだよね…。そういう時はさ…真っ先に俺ら青城を頼ってよ」

貴『…』

松「俺らはお前に頼ってる事いっぱいある…でもさ“俺”だってお前に頼られたいんだよ?」

貴『…ふふ、ありがとう……本当に相談に乗って欲しい時に乗ってもらおうかな?』