青葉城西の天使ちゃん3（HQ） (ページ2)

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九十三話　優しい笑顔ページ2

sideなし

貴『信介…何で怒っとるん?!…怖い怖い…真顔で近づかんといてや!!整った顔が台無しなほど眉間にシワ寄っとるで!!アンタは笑顔が似合う可愛い子やねんから』

その瞬間…北は手を振り上げAはとっさに目を瞑る……だが痛みはやって来ない、変わりにワシャワシャと頭を撫でられる感覚

貴『し、信介?』

北「お前の良くない所の1つは、自分を大切にせーへん所やな」

貴『えっと……何の話?』

北「お前が人を助ける為に不良に立ち向かって行ったってさっき聞いたんや……それはホンマに危ない事やって分かっとるよな?」

貴『う、うん…』

北「……その助けた子にもお前にも怪我はなかったんやろ?」

貴『怪我とかはさせてないし、してないよ』

北「なら良かったわ…今度からは気ぃつけなあかんで」

貴『うん…ごめんね…今度から気をつける』

北「分かったならええわ」

北は自然に優しい笑顔になる

ア「(やっぱ、北はAに惚れてるんやわ…)」

大耳「あんな優しい顔で女子に笑う北…初めて見たわ」

及「今日北くんが笑ってるところ見たの全部Aに向けてだもんね」

仁「(Aさんに自然に触れて笑顔に…稲荷崎の主将さん…凄いっ…)」

雀「(Aちゃん…罪な女ね…)」

清「あれだけ男子集まるなら…告白とかされてそうなのにね」

白「告白されたこと無いなんて驚きだよねー」

仁「された事に気付いてないだけかもしれないですよ」

雀「それありそう」
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一方その頃、稲荷崎2年生は…

銀「ずっと思ってたんやけど…侑と治のスマホの待ち受け……青城のマネージャーさんやんな?」

角「え、そうなの」

侑「そうやで!!」

治「よぉ気づいたな!!」

侑「そりゃあ当然やな!!Aちゃん昔っから可愛いもんな!!」

治「やっぱAちゃんの可愛さは画面越しからでも伝わるんやな」

角「(侑と治がこんなに女子に執着してるなんて珍しいな)そんなにあの人に執着する理由何かあんの?」

侑「Aちゃんはな!!幼稚園の時、まだ髪を染めてない俺らを一瞬で見分けてくれる唯一の女の子やったんや!!」

銀「そんなことで?」

治「そんなことでちゃうわ!!先生でも見分けつかんかった俺らをまだ会って間もない頃にAちゃんはどっちが俺かどっちがツムか分かってたんやで!」

侑「あん時はホンマに嬉しかったな!!」

治「あの感動は一生忘れへん!!」

角/銀「(元々煩い…二人だけどもっと煩くなるな)」