あなたが三歩目 ページ3
はぁはぁ、ついた…
ここが…オッパが通ってた高校
もーオッパももうちょっと早く言ってくれればいいのに!
走りまくったせいで髪も新しい制服もぐちゃぐちゃ
「えっと、今一階だから…職員室は、右かな!あれ?左かも…?」
門をくぐって早々に校内地図とにらめっこ
「ねぇ、一年生?どこ行きたいのかな」
声をかけられ振り向くとすごいイケメンな先生
「え、いや…あの〜職員室…です」
「分かった!ついてきて」
イケメン先生の後ろをすたすたついていく
「職員室の誰先生に用事?」
「え、とキムソクジン先生?」
「あ、それ俺だよ」
「へ?」
偶然だねーって笑い出すイケメン先生
「あっ!!もしかして転校生のパクAさん?」
「あ、それ私です」
先生と同んなじトーンで返すと、一瞬黙りあって…2人して吹き出した
「あははっ、そっか君がAさんか!三組だよね?俺担任のキムソクジン。よろしくね」
こんなイケメンな担任だなんてすっごくラッキーだ!優しそうだし、後でオッパに自慢しなきゃ
その後、教室の前まで待たされてる
呼んだらはいってきてだって
うぅ〜緊張する。
「じゃぁ入ってきて」
「……パクAです。よろしくお願いします」
き、緊張で前が見れない…
じゃぁ、Aさんの席はあそこねって指さされた方を見るとクラス中がこっち見てたから慌てて下を向く
はやく席つこ…
指さされた席にそそくさと向かう
そのまま授業が始まった
入学してすぐの時期だから、転校生が来てもそんなに変わんないみたい
変に目立たなくてよかった〜
ってか、隣の席の子いないんだけど…怖い子だったらどうしよ。
すると、携帯がLINEの受信をぴこぴこ光って知らせていた
オッパからだ!!
オッパからのLINEだけ通知するようにしてあるんだ〜
"Aお弁当忘れたでしょ。何組?持ってくよ"
あ!!朝慌てたから忘れてたんだ…
"お弁当!忘れてた〜。三組だよ!オッパいつ来てくれるの??"
するとすぐに既読がついた
"あ〜A授業中なのに携帯見てる。悪い子だー"
こらーって言ってるオッパが目に浮かぶ
ふふふ、オッパは怒っても全然怖くないもーん
"オッパも携帯見てるじゃん!"
"オッパのクラスは席替えのくじ引き中だからいーの。三組ね、分かった。後で持ってくからちゃんと授業聞いて"
はーいって返事して携帯をしまう
オッパが来てくれるって思っただけで楽しみだなぁって頬が緩む私は単純なのかな??
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作者名:無糖 | 作成日時:2015年11月25日 1時