テヒョンが二歩目 ページ2
俺がからかったのも聞こえてないみたいに家を飛び出してったA
あー朝から本当におもしろい
「あぁ、もうAお弁当忘れてるし…テヒョナ、お前も食うなら早く食えよ」
A何組だっけって言いながら俺の前に朝食を並べる
朝ふらっと来る俺のためにもちゃんと朝ご飯を作ってくれる俺の親友パクジミン
小学校から一緒で俺とジミンとジミンの妹の三人で良く遊んでたな〜
あの頃からジミナは良いお兄ちゃんでAはジミナにべったりだったし
でもまさか、この春からジミナの一人暮らし先にまでついて来るとは思ってなかったな
親が仕事で海外赴任らしくって、遠くの高校に通うために一人暮らししてたジミナのマンションにAが住むことになったんだと
良かったじゃん、可愛い可愛い妹とまた住めてって言ったらジミナはあぁ、うんまぁねってつれない返事だった
あれ?そういう反応?嬉しくない?
やっぱ一人暮らし満喫したかった的な感じかな
今思っても不思議だ…なんて考えてると朝ご飯を食べてたジミナがモグモグしながら目線だけこっちに向けた
「あ、テヒョナ。Aのことあんまからかいすぎないでね」
あぁ、さっきの
こういうとこやっぱちゃんとお兄ちゃんなんだよなぁ
「あー…でもまあ、Aももう高一だし彼氏の一人や二人くらい」
「そっちじゃなくて、名前呼びの方」
「へ?そっち?」
「うん、そっち」
「…何だ、する事するならって方かと思った。」
ってか、そっちはいいのかよ
「名前呼び、直してあげなくていいの?お兄ちゃん」
「何で?可愛いじゃん。」
こてん、と首を傾げて言うジミナ
ほら、まただ。この兄妹と俺ってすっごく付き合い長いけど、
今だに、たまにね。たまに少し気にかかる言動があったりするんだ。特にどうしてどこがって言われると、俺も分かんねぇんだけど
なんとなくね
やっぱりさ、嬉しくないなんて嘘なんじゃんって思っちゃう
本当はAとまた住めてさ、可愛い可愛い妹と暮らせて飛び上がるくらい嬉しいんじゃないの?
わかったとだけ返事をして朝ご飯を口に詰め込む
「あとでAにクラス何組?ってLINEしなきゃ。あ、そういえばさ」
ってまたジミナが話してたけど
あんまり入ってこなかった
Aのついでに作られた朝ご飯を食べながら何だか腑に落ちないモヤモヤで一杯だった
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作者名:無糖 | 作成日時:2015年11月25日 1時