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ん…
目を開けて1番に見えたのは、綺麗な顔のたいちゃん。
思わず見惚れちゃったけど、ふと視線をずらせば、敷いたままになっている布団と、枕元に散乱した吸入器やお水、スマホにタオル。
あんまり覚えてないけれど、たぶんたくさん迷惑かけたんだろうなぁ…。
たいちゃんも具合悪かったよね…
ジェシーは大丈夫かな…
すっきり…とまでは行かないけれど、いてもたってもいられなくて、昨日の夜よりは元気になった身体を起こす。
まだまだ夜が明けてすぐの時間。
音を立てないように静かにリビングに降りて、なんとなく感じた。良くないことが起きたんだなって。
開け放たれたドアの先に、愛しい弟はもちろん、かわいいお猿さんもいない寂しさを紛らわすように、ベッドのシーツを剥ぎ取った。
よし、切り替え！
良い機会だもんね、今日から家事に復帰！
溜まりに溜まった洗濯物を3回に分けて、洗濯機に放り込む。
その間にお掃除ロボットくんのスイッチを入れて、朝ごはんの準備。
ご飯を炊いて、お味噌汁作って…
1回目の洗濯が終わったら次を回して、ベランダに干す。
樹くんのTシャツに、慎ちゃんのトレーナー。
シワをのばすようにパンパンと叩いて、会いたい気持ちも追い払うように。
はぁー、つかれた。
見事に洗濯物で埋め尽くされたベランダを眺めながら、お味噌汁をひと口。
「ん、おいしい。」
大皿に盛ったおにぎりは、食べる気にならなくて早々にラップを被せた。
ひとりってこんなに寂しかったっけ…。
お椀の中で揺れているお味噌汁を、ピカピカのシンクに流した。
北斗「食べらんない…？」
ﾋﾞｸｯ！
排水口に流れていく様子をぼーっと見ていたら、突然聞こえた声にびっくりして身体が揺れる。
「っ、ほくちゃんか…。びっくりしたぁ！おかえり。」
北斗「ふふ、ビビりすぎ。遅くなってごめんね、洗濯もご飯もありがとう。で、調子どう？」
「んー。ねぇ、ジェシーは？大丈夫？入院に、なった…？」
北斗「ジェシーね、ちょっと肺炎になっちゃって、落ち着くまで入院。でも今はお薬効いて、ゆっくり眠れてたよ。樹も慎太郎もついてるし、もう大丈夫。」
「そっか…。ん、よかった。」
安心したせいか、身体の力が抜けそうなのをなんとか踏ん張った。とにかく自分の部屋に戻らなきゃ。
そう思ったのに…。
高地「で、お前はどうなのよ？」
聴診器片手にリビングに入ってきたこーちは、本当に空気が読めないやつだった。
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雅(プロフ) - 更新ありがとうございます！そして、感動をありがとうございます！ (8月16日 19時) (
レス) @page30 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
結夏(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ほぼ毎日何度も何度も読み直しています！きなりさんのお話大好きです！応援してます！ (8月16日 6時) (レス) @page30 id: 27b7b36f37 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 数日前からまた1から読み返していたばかりだったので、新しく更新されていてとても驚きました！！すごく嬉しいです🥰これからも無理のない程度に楽しみながらお話をあげてくださると嬉しいです！応援しています🫶 (8月16日 1時) (レス) @page30 id: c72fa43d6e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 更新されたこと、とても嬉しいです。ありがとうございます。きなりさんのペースで、また物語を紡いでくれたらと思います。 (8月15日 23時) (レス) @page30 id: 607ec5cd06 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 色々大変でしたね💦更新ありがとうございます😌 (2022年9月26日 23時) (レス) @page20 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2022年6月20日 20時
