STory 6 (ページ2)

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二宮「お話終わった？おつかれさん。装具外してごろーんしよっか。」

装具が外れた足は少しだけ震えていて、長ズボンにもところどころ汗が滲んでいた。

頑張りすぎなんだよな〜。

ベッドに仰向けになってマッサージを受けるジェシーの顔は、意外にも歪んでいて。

二宮「ここ痛いね…ちょっと負担かけすぎかなぁ。リハビリ以外でも結構歩いてる？」

「家にいるときは基本クラッチで歩いてますね。外は車椅子ですけど…。」

止めた方が良かったかな…

二宮「あ、全然悪いことじゃないのよ！ただちょーっと足が疲れ気味だから、こことここ、お風呂あがりにでもマッサージしてあげて？足首もこんな感じで回してストレッチ。」

ジェ「あっやだ！いたい！それやだ！」

二宮「回数重ねれば柔らかくなって痛みも無くなるから。根気強く、お願いね。」

たまに飛んでくるジェシーの悲鳴に目もくれず、淡々とこなす二宮くんはやっぱり強い。
許可をもらって動画を撮ったから、今夜からやってみよう…。

二宮「じゃ、俺とはまた来週！明後日は松本サンのリハだよね？」

ジェ「うん！潤くんと、りはびり〜！でも、ニノ先生と会えたらジョージまで歩くのやりたい！いい？いいよね！お家でも頑張って練習するから！」

いいこと思いついた〜！って、目を輝かせて話すジェシーを見て苦笑いの俺と二宮くん。

ええ、わかりますよ…。
でもね、こいつはあいつの弟なんすよ、、。

二宮「…ねぇ、ジェシー。大急ぎで頑張っても、良いことないからね。ゆっくり少しずつって約束したよ？」

ジェ「んぅ…。もー、わかったって！ニノせんせー早くあっちいって！おれ、着替えるから！」

膝をついて、ジェシーと目線を合わせてからお話ししてくれた二宮くんに、イライラしてあたるジェシー。

「こら、その言い方は違うだろ？ちゃんとお礼しなさい。」

ジェ「…ありがと、ございました。またね。」

二宮「ん、また来週な。お前が頑張ってんの、みんな知ってるから、大丈夫。」

ま、要注意で。

去り際にかけられた言葉が、重ーく俺にのしかかった。

A「リハビリきつかった？痛いとこ、ない？」

ジェ「だいじょうぶー！がんばったもん！」

えらいえらい！ってAに頭を撫でられるジェシーは本当に嬉しそうな顔で、多分こいつが頑張る理由はこれなんだろうな…って思う。

ジェ「だいじょうぶだよ…俺が守るから。」

Aの手を握るジェシーは、少しだけ怖かった。
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