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俺がバイトしてるファミレスに向かうなか、
それはそれは気まずいもので…
お互い緊張して何を喋ったらいいのか分からないから沈黙が続いていて…
「あっ、あのさ、○○くんはさ、部活入る予定あるの？」
この沈黙に耐えられなくなった俺は勇気を出して声をかけた。
A「ん〜入らないかな。バイトしなきゃいけないし。」
「そうなんだ。前は部活入ってたの？」
A「バスケ部にね」
バスケ部！？
スッゲ…
A「○○くんは？部活入っているの？」
「入ってないね〜。いろいろめんどいから」
A「ふふっ。確かに」
「でしょ〜？」
あれ？
俺、あんまり緊張してない！
普通に離せてる！
良かった〜
それから
ファミレスに着くまでいろいろなことを話してくれた。
前住んでいたところで友達と遊んでいたら、ヤンキーに絡まれて全速力で逃げたこととか、
おじいちゃんの家に孔雀が2匹いたこととか、
お父さんが溺愛してたオウムが飛んで行っちゃったこととか、
好きだった人にホワイトデーで制汗剤あげて引かれたこととか、
野球を見に行ってファールボールが肩に当たったこととか。
ヤンキーね〜
俺も絡まれたことあるよ。
孔雀は・・・
ビックリした。
普通ペットとして孔雀飼わないよね？
17年生きてきた中で5本の指に収まるぐらいビックリした。
いや、一番かもしれない。
制汗剤もね、
二番目にビックリした。
ファールボールが肩に当たったのもね、
これもビックリした。
これも二番目かな？
ここで気がついた。
俺。
○○という男は、
普通の人間じゃない人生を送っているということに。
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作者名：はまちゃん | 作成日時：2018年3月25日 23時
