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太輔side


流石に遅すぎる…。

5時に出ていったのに7時を過ぎても帰ってこない…。30分もあれば帰ってくるはずなのに。


Aに電話をかけるが全然出ない。

と思ったらすぐにAから電話がかかってきた。


太「もしもしっ!今どこにいるの!?」

??「……っAさんのお知り合いでしょうか?」

太「はっ?…はい。どちら様でしょうか?」

??「私通りすがりの者なのですが、Aさんが倒れているのを見つけて…」

太「え!なんで!?」

??「どうやら電柱の上で作業していた人が部品を落としたみたいで…それがAさんの頭に直撃して…」

太「えっ…。落とした人はすぐに気づかなかったの…?」

??「はい…。私が声を掛けてから気付いた様子でした…。それでAさんなんですけど…」



やめろ…やめてくれ……



「…亡くなりました。」




これは悪い夢だ。そう思いたかった。


そのあと気づいたらその人が教えてくれた病院にいた。

Aはまるで眠っているように綺麗なままだった。

でも、血の気のない顔、もう微動だにしない身体は彼女の死を俺にわからせるには十分だった。

「Aっ…」

俺はそうやってしばらく声を殺して泣いていた。

結構な時間が経った時


??「あの…」


ある女性が声をかけてきた。


振り返ると、綺麗な女性が立っていた。

声からしてきっと電話をくれた人だろうと思いお礼を言う。


太「A…俺のこと好きだったのかな…。」

「えっ…?」


気づいたら初対面の人にこんなことを口走っていた。


太「彼女…「好き」って言わないんです。言ってよ〜て茶化しても無理とか言っちゃって。照れちゃって可愛いな、と思ってたけど3年もあったのに1度も言われなかったんです。
いつも俺ばっかり好きだったのがちょっと寂しかったな。」

「……」

太「…あっすみません!こんな話…。」


そう言って女性の顔を見ると泣いていた。


「…きっと彼女も好きだったと思いますよ。」

太「…!」




違うのに…。なんだかAにそう言われた気がした。

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作者名:結菜 | 作成日時:2021年10月3日 0時

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